ぬいぐるみに現金隠す 波乱に満ちた半生―ノーベル賞のカリコ教授 2023年10月03日08時03分配信 クマのぬいぐるみを手にするハンガリー・セゲド大のカタリン・カリコ教授=5月26日、米マサチューセッツ州ケンブリッジのハーバード大(EPA時事) 新型コロナウイルスワクチンの実用化に貢献したハンガリー・セゲド大のカタリン・カリコ教授(68)。ノーベル生理学・医学賞の受賞が決まったが、これまでの道のりは順風満帆とは言えないものだった。 mRNAワクチン技術の2氏 早期実用化、新型コロナに効果―ノーベル生理学・医学賞 カリコさんはハンガリー東部のソルノク出身。地元のセゲド大に進み、ハンガリー科学アカデミーの施設でリボ核酸(RNA)の研究を始めたが、経済の悪化で研究費が打ち切られた。 既に結婚していたカリコさんは1985年7月、米国に活路を求め、夫と当時2歳だった長女とともに渡米。当時は外貨の持