施設で夕食の弁当を楽しむ児童たち。緑川さん(奥)は「子どもも親も夢や希望を諦めないことをビジョンにしている」と話す NPO法人「makana(マカナ)」は郡山市八山田で、県内初の夕食付きの放課後児童クラブ「makana 郡山八山田ベース」を運営している。開設のきっかけは、夜遅くまで子どもを預かれる施設をつくることで子育てと仕事の両立を支えたい、との思いからだ。県内各地に同様の施設を設ける考えもあるといい、緑川浩郎代表理事(50)は「子どもと親が夢を諦めない社会をつくりたい」と思いを語る。 クラブでは午後6時半を回ると、夕食の弁当が運ばれてきた。法人に協力する地域の飲食店やスーパーなどが作ったもので、1食350円。利用者の希望日に提供される。この日は揚げ物や炊き込みご飯が載った弁当で、児童たちがうれしそうに頬張っていた。 設立の動機は、緑川さんの「前職での反省」だ。会社員時代に事務員採用の担