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読み物とwebに関するkana-boonのブックマーク (97)

  • 大人たちが絶対知らない「赤ちゃんのふしぎな能力」(開 一夫) @gendai_biz

    自分の赤ちゃん時代の記憶 「自分のことは自分が一番よく知っている」――はたして、これは当なのか? 我々は、自分自身の経験の記憶(エピソード記憶)について誰よりもよく知っていると思っている。少なくとも、見たり聞いたり匂ったり触ったり、主観的に感じ考えたことは、誰よりも自分自身がよく知っている(と思っている)はずだ。 高校生のとき自分の将来について寝ないで考えたこと。小学生のとき田んぼで泥まみれになって遊んだこと。保育園が嫌で脱走して家まで一人で歩いて帰ったこと。 半世紀近くたった今でも、ふとしたきっかけで「自分の歴史」は(脚色されてはいるかもしれないが)鮮明に思い出すことができる(と自分では思っている)。 ところが、自分の赤ちゃん時代の出来事に関しては、さっぱり思い出すことができない。 前世のことや胎内でのことを小さな子どもが憶えているという話を聞くが、空想好きな子どもの特徴かもしれないし

    大人たちが絶対知らない「赤ちゃんのふしぎな能力」(開 一夫) @gendai_biz
  • 新聞社説の分析でわかった「民進党がデマの標的になる理由」(後藤 和智) @gendai_biz

    民主党・民進党はどう論じられてきたか 2017年9月1日に民進党の新代表に就任した前原誠司氏は、安倍晋三首相が(臨時国会開始時に演説もせず)衆議院を解散し、選挙戦に突入した際、小池百合子東京都知事が設立した新党「希望の党」と合流し、事実上の解党を宣言しました。 民進党の前原誠司代表は10月の衆院選に関し、党所属の衆院議員らを新党「希望の党」(代表・小池百合子東京都知事)から立候補させる方針を固めた。民進党からの公認候補は認めず、現在の公認は取り消す。前原氏は無所属で出馬する意向だ。複数の関係者が27日、明らかにした。実現すれば事実上の合流となりそうだ。ただ、小池氏は公認対象を選別する考え。安倍晋三首相(自民党総裁)は28日、衆院解散に踏み切る。 (「民進、希望の党に「合流」へ 小池氏、公認対象を選別の意向」2017年9月27日付共同通信配信記事)

    新聞社説の分析でわかった「民進党がデマの標的になる理由」(後藤 和智) @gendai_biz
  • 中国政府が閉鎖を勧告した「北朝鮮レストラン」に行ってきた!(辻田 真佐憲) @gendai_biz

    もっとも好きな歌は、将軍様が作った歌 「首領よ、命令のみ下されよ。一気に駆けて、仇敵米帝をこの地より掃討せん!」 9月某日、中国遼寧省の都市・丹東の北朝鮮レストランに、北朝鮮の歌「首領よ、命令のみ下されよ」が響き渡った。私がリクエストしたものだった。 歌ったのは、同レストランの女性従業員。前日にもこの店を訪れていた私は、この日、2階の個室に通された。 部屋にはカラオケが置かれており、好きな歌をBGM事ができるという趣向だった。自分で歌うのも可だという。 せっかくなので、私は次々に希望を出した。はじめは穏当に「アリラン」から。そして次第に「北朝鮮らしい歌」に移行していく。 「学ぼう」「泉のほとりで」「燃え上がれ焚き火よ」「われらは愛する」「これ見よがしに」「ひとつの大家庭」――。 付きっきりで大同江ビール(北朝鮮のビール)を注いでくれた女性従業員は、次第にみずから歌ってくれるようになった

    中国政府が閉鎖を勧告した「北朝鮮レストラン」に行ってきた!(辻田 真佐憲) @gendai_biz
  • 国家が家族に介入って…「家庭教育支援法案」が描く恐怖の未来図(大前 治) @gendai_biz

    衆議院選挙に注目が集まる今、知ってほしい法案がある。自民党が国会に提出しようとしている「家庭教育支援法案」である。 すでに同党の文部科学部会は法案を了承し、早ければ次の国会に提出される可能性がある。小池百合子氏も推進派に名を連ねているので、選挙の争点としては注目されていない。 しかし、法案の内容は、国家が「上から目線」で家庭に介入と指導を行うというもの。憲法改正だけでなく、この法案も「国のあり方」を大きく変える問題として議論されるべきだ。 問題点を探るには、5年前に大阪市で撤回された条例案が参考になる。そこから考えてみよう。 「伝統的子育て法」で発達障害を予防? 2012年5月1日、大阪維新の会・大阪市議団は「家庭教育支援条例案」を発表。そこには次の内容が含まれていた。 【前文より】 ・かつて子育ては、社会から温かく厳しい「眼差し」に支えられていた。 ・今は、伝統的子育て法が伝承されず、父

    国家が家族に介入って…「家庭教育支援法案」が描く恐怖の未来図(大前 治) @gendai_biz
  • 福島・南相馬の精神科医が見た「大震災6年半後の風景」(堀 有伸) @gendai_biz

    安易に帰還を促すべきではない 数年前に、福島県から仙台に避難されているお母さんたちの団体が、私のことを講演会の講師として呼んでくださった。その時の理由が、私が「半分内(うち)の人だから」ということだった。 完全に外の人の話を聞く気にはなれない。だからといって、完全に内の人を呼ぶのは怖い、という理由だった。私も、そう言われてとても納得した。 私が福島県南相馬市に転居して仕事を始めたのが2012年4月なので、だいたい5年半の時間が経過した。音を言うと、2・3年働いたら東京に戻るつもりだった。 しかし、とても数年で何とかなる問題でもないことが骨身に沁みて分かったし、途中で投げ出す気にもなれなかったので、こちらに腰を据えて働こうと心に決め、ほりメンタルクリニックを南相馬市鹿島区に開業したのが約1年半前、2016年4月である。 外の人の中には、「福島県」が全て同じように見えている人もいるだろう。し

    福島・南相馬の精神科医が見た「大震災6年半後の風景」(堀 有伸) @gendai_biz
  • 「トンデモ説」に殺されないために全員が身につけるべき「武器」(仲野 徹) @gendai_biz

    正しく、納得いく判断ができるか ひとは誰も健康でありたい、長生きしたいと思う。しかし、病気を完全に避けて生きていくことなど不可能だ。いざ病気になった時、医師を訪れて説明をうける。いまやインフォームドコンセントの時代である。治療法についての選択を迫られる。 はたして、きちんと病気のことを理解して正しい判断ができるだろうか。 そんなたいそうなことではなくとも、日頃から、健康に関連してのテレビ番組や雑誌記事、などはよく目にする。優れたものもたくさんあるが、残念ながらクビをかしげたくなるようなものも結構ある。 どう考えても効きそうにない高価なサプリメントを買う人や、がんもどき理論のような「トンデモ説」を受け入れてしまう人がおられるのは、気の毒なことだ。 医学部で病理学――病気の原因や発生機序――について教えている。大学を卒業して40年近くになるが、その間の医学の進歩には当には目を見張るものがあ

    「トンデモ説」に殺されないために全員が身につけるべき「武器」(仲野 徹) @gendai_biz
  • 危機に瀕する「商店街」、そもそも地方都市の中心部に必要なのか(貞包 英之) @gendai_biz

    百貨店、ホテルが廃業する背景 2016年、または2017年問題と言えるほどに、ここ1、2年のうちに地方都市の中心商店街の風景が急激に変わっている。 老朽化が進み、廃業を決め、空き物件として放棄されるか、高層マンション等の住宅に変えられる百貨店、ホテルなどが続々と増加しているのである。 こうした急速な変貌は、従来語られているように中心部の移動や、後継者不足など(だけ)によってもたらされたわけではない。より直接的な背景となったのは、近年の災害に対する不安である。 東日大震災後、より安全な街をつくることを目指し、2013年に耐震改修促進法が施行された。それによって、経年化した大型施設の耐震診断の結果報告が2015年末までに義務づけられたのである。 結果、多くの地方中心街の大規模建造物が耐震基準を満たしていないことが判明し、何らかの対処が求められている。たとえば山形県では14施設、青森県では9施

    危機に瀕する「商店街」、そもそも地方都市の中心部に必要なのか(貞包 英之) @gendai_biz
  • 5問でわかる「ロヒンギャ問題とは何か?」スーチー氏が直面する壁(根本 敬) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)

    50万人を超えるロヒンギャの人々が、ミャンマーから隣国バングラデシュへ難民となってあふれ出ている。雨期のなか、故郷のラカイン州西北部から国境のナフ河を越え、着の身着のままで脱出し、受け入れ態勢不十分な土地でなんとか生きようともがいている。 1991年のノーベル平和賞受賞アウンサンスーチーが国家顧問を務める国で生じた大規模難民流出だけに、国連をはじめ国際社会の注目度は高い。日でもそれなりに報道されているが、「ロヒンギャ問題はよくわからない」という方々はまだたくさんいるのではないだろうか。 ここではよくなされる5つの質問に答える形で、この問題についてわかりやすく説明してみたい。 問1 ロヒンギャとはどういう民族か? ロヒンギャの人々は独立国家を求めているわけではなく、自分たちの民族名称を認めてもらったうえで、ミャンマー連邦の国籍が与えられるよう求めている。 在外のロヒンギャの知識人によれば、

    5問でわかる「ロヒンギャ問題とは何か?」スーチー氏が直面する壁(根本 敬) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)
  • 衆院解散、やっぱり無視できない「憲法上の疑義」木村草太が説く(木村 草太) @gendai_biz

    安倍首相は、9月28日召集の臨時国会冒頭、衆議院を解散する意向だという。小泉郵政解散以降、解散権の濫用気味の事案が多いと言われるが、今回の解散については特に批判が高まっている。憲法の観点から検討してみよう。 衆議院の解散は、天皇の国事行為 まず、衆議院の解散についての憲法規定を確認しよう。憲法7条3号は、次のように定める。 【日国憲法7条3号】 第七条  天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。 三  衆議院を解散すること。 このように、衆議院の解散は、天皇の国事行為とされている。もっとも、憲法7条は、どのような場合に解散できるのかについては何も規定していない。そして、解散が行われる場合を規定した憲法条文は、69条のみである。

    衆院解散、やっぱり無視できない「憲法上の疑義」木村草太が説く(木村 草太) @gendai_biz
  • シャリなし寿司は健康的か? 「糖質制限が日本人を救う」への疑問(磯野 真穂) @gendai_biz

    ほんとうの情報はいったいどこにあるのだろう。 一昔前に比べると、情報へのアクセスは格段に楽になった。宇宙の不思議も深海の世界もネットにアクセスすれば一発である。 しかし言うまでもなく、アクセスの自由さと、正しさの度合いは比例しない。 イギリスのEU脱退、トランプ大統領の就任によって流行した言葉は、ポスト・トゥルースであった。事実よりも、個人の感情や信条が世論を形成する様を指す。 大量の情報の中で自分にとって心地よい、都合のいい情報をつなぎ合わせると、それらしいものが出来上がる。それらしいものと「ほんとう」を区別するのは思った以上に困難だ。 これは科学の世界でも同様である。昨年来のDeNAの医療サイト「WELQ」問題からも明らかなように、断片的な情報が、わかりやすく、心地よい形に継ぎあわされて拡散されると、科学的な裏付けのある情報に見えてくる。 医療の世界にもポスト・トゥルースは存在する。

    シャリなし寿司は健康的か? 「糖質制限が日本人を救う」への疑問(磯野 真穂) @gendai_biz
  • いちいち頭で冷静に考えて行動する人は、なぜすぐに淘汰されるのか(管賀 江留郎) | 現代ビジネス | 講談社(1/6)

    世界と人間の謎はすべて<道徳感情>で解き明すことができる? 若者増加やイスラム国誕生の意味に迫った「若者が爆発的に増えると、なぜ国や社会は「甚大な危機」に陥るのか」の次は、アダム・スミス『道徳感情論』の語られざる質について。『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』著者による渾身の論考です。 共感だけでは万事うまくいかない リーマンショック以降の世界的な景気後退や金融危機、格差の拡大から、資主義の行き詰まりがやたらと叫ばれるようになりました。それと同時に、なぜだかアダム・スミスが再注目を浴びるようになっています。 アダム・スミスというと、<見えざる手>なんてキャッチ−な言葉が出てくる『国富論』の著者として、市場原理主義の教祖のようなあつかいでした。ですから、資主義が駄目になったのなら、その時点でお払い箱になるはず。逆に持上げられるようになるとは、これはまことにおかしな話です。 ところが、『国

    いちいち頭で冷静に考えて行動する人は、なぜすぐに淘汰されるのか(管賀 江留郎) | 現代ビジネス | 講談社(1/6)
  • 「ゴミ屋敷」や「だらしなさ」は病気か? なんでも医療化の功罪(美馬 達哉) @gendai_biz

    ゴミ屋敷は病気のせい? 長く医者をやっているといろいろな患者さんと出会う。言い古されているとおり、健康や幸せは画一的だが、病気や困りごとは千差万別だ。 なかには、これまで聞いたこともない病気に遭遇することもある。たんに私の無知のこともあるが、新しい「病気」が近頃多くなったことには驚かされる。 その一つが精神疾患の一種「ため込み症」だ。近所迷惑としてニュースになるゴミ屋敷の住人といえばおわかりいただけるだろう。やっぱりあれは病気の一種なのかと思った方もいるかもしれない。 ためこみ症とは何か? 「ため込み症」は、2013年に初めて世界中で使われている診断マニュアル(アメリカ精神医学会の『DSM-5』)に病名が掲載された生後5年の「新しい」病気だ。その症状はわかりやすく言えば次の三つだ。 1.実際には価値がなくても、品物を処分しようとすると苦痛があって、捨てたり手放したりすることができない。 2

    「ゴミ屋敷」や「だらしなさ」は病気か? なんでも医療化の功罪(美馬 達哉) @gendai_biz
  • 「冷房をつけると地球が暖かくなる」のは一体なぜか?(松浦 壮)

    もし時間が巻き戻せたら… 「どうして時間は巻き戻せないのだろう?」 唐突ですが、こんなことを思ったことはありませんか? 人間、誰しも完璧ではありません。 「あの時こうしておけば……」「今ならもっとうまくやれるのに……」などなど、長く生きていれば必ず身に覚えがあるはずです。 こんなことを思うのは、私たちは皆、一度起こってしまったことが二度と元に戻らないことを経験的に知っているからです。時間が巻き戻せたらどんなに素晴らしいか、わざわざ強調するまでもないでしょう。 ところがどっこい、そんな常識に反して、「物体の運動法則は時間の逆回しを原理的に禁止していない」と聞いたら、皆さん驚くでしょうか? 恐ろしいことにこれは事実です。 運動の逆回しは起こり得る 例えば、ボールが上から落ちてくる様子をビデオに撮ったとしましょう。 撮影された動画では、画面の上からボールが現れ、速度を上げながら画面の下に消える。

    「冷房をつけると地球が暖かくなる」のは一体なぜか?(松浦 壮)
  • 病気って何?「大人の精神科医」が発達障害の概念を受け入れるまで(堀 有伸) @gendai_biz

    発達障害」に対する警戒と不信 この数年、「発達障害」という言葉を耳にすることが増えた。 ADHD(Attention Deficit and Hyperactivity Disorder:注意欠如多動性障害)の小児期における有病率が5~10%、成人でも3~5%に達すると聞かされると、その多さに衝撃を受けざるをえない。 この「病気」についての説明が世間ではますます語られるようになっており、単に教育の分野の問題を超えて、ビジネスシーンでの人間関係においても考慮せざるをえない状況が生じつつある。 「当に、それは病気なのだろうか?」というのは、当然生じる疑問である。 そもそも子供は、授業を落ち着いて聞くことができずに、走り回っているのが普通である。苦労して躾(しつけ)を行うから、きちんとした礼儀正しい振る舞いが、社会的な場面でできるようになるのだ。 それをいちいち病気扱いして薬を飲ませようとす

    病気って何?「大人の精神科医」が発達障害の概念を受け入れるまで(堀 有伸) @gendai_biz
  • 日本の学校は地獄か…いじめ自殺で市教委がとった残酷すぎる言動(内藤 朝雄) @gendai_biz

    いじめ問題、変わらぬ構造 いじめによる生徒の自殺が、次々報じられている。 学校でおきる残酷なできごとも、その報道のされかたも、同じことが繰りかえされているとしか言いようがない。 いったい、何がどうなっているのか。どうすれば解決できるのか。 まずは単純明快な正解を示そう。 日の学校制度は何十年も変わっていないのだから、不幸な結果の生じやすさも同じである。学校制度を変えるほかに、有効な手立てはない。 しかし、いじめを構造的に蔓延・エスカレートさせる学校制度の欠陥を、メディアは問題にしない。 日の学校は、生徒を外部から遮断した閉鎖空間につめこみ、強制的にベタベタさせるよう意図的に設計されている。これは世界の学校のなかで異常なものである。 生徒を長時間狭い場所(クラス)に閉じこめ、距離のとれない群れ生活を極端なまでに強制する学校制度が、人間を群れたバッタのような〈群生体〉に変える。そして、いじ

    日本の学校は地獄か…いじめ自殺で市教委がとった残酷すぎる言動(内藤 朝雄) @gendai_biz
  • 「2045年の終戦記念日」AIが激変させる日本の夏の風景(畑中 章宏) @gendai_biz

    8月15日、終戦記念日とお盆の重なり 太平洋戦争における日の“敗戦”から72年目を迎えた。 1945年(昭和20)8月15日の正午、ラジオから流れてきた天皇の玉音放送を聴いた日人のほとんどは、立場の違いを超えて、この国の将来に不安を覚えたに違いない。 都市部の住民はとくに、度重なる空襲で疲弊していた。またこの時点では、広島と長崎に落とされた新型爆弾は被害の実態が明らかでなかったし、満州や沖縄も特有の事情を抱えていた。 私は7月に『21世紀の民俗学』(KADOKAWA)というを上梓した。このの主要な部分は、WIRED.jpという WEBメディアに連載したもので、現在進行形の流行や風俗、最新のテクノロジーなどを、民俗学の視点から取り上げている。 終戦記念日に対する民俗学的関心で言えば、8月15日が、先祖供養の伝統行事である「お盆」と重なっていることはよく指摘される。ただし1873年、明

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  • 「空襲から絶対逃げるな」トンデモ防空法が絶望的惨状をもたらした(大前 治) @gendai_biz

    日常に入り込む「怖くない戦争」 日アメリカ戦争を始める13年前、1928年7月から政府は大規模な防空演習を各地で実施した。航空機の模擬戦闘や消火訓練など華やかな防空ショーが国民を魅了する。 1937年3月に制定された「防空法」は、この防空訓練への参加を国民の義務とした。 翌年11月27日、読売新聞は少年少女むけに防空訓練の特集を組み、「空襲! さぁ窓に目張りしませう」の見出しで、窓枠に新聞紙を貼ったりハンカチで鼻を押さえたりする児童の写真を掲載。 訓練とはいえ緊迫感がなさすぎる(80年後の今も、日政府は北朝鮮ミサイル対策の一つとして「窓の目張り」を指示している。そこにも緊迫感はない)。 その横に、「爆弾投下を見に駆け出しては駄目」と警視庁防空課が説く心得を掲載。実際には逃げるか腰を抜かすかの二択のはずで、面白がって駆け出すはずがない。

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  • 星野源にも絶対わからない「東京五輪を開く理由」(森田 浩之) @gendai_biz

    東京オリンピックまで、あと3年。いまだ諸問題は落ち着かないが、私たちはこのイベントについてどれほど知っているだろうか。 ジャーナリストの森田浩之氏がオリンピックの知られざる重要な側面を追い、「TOKYO 2020」を多角的に考えるための連続リポート。最終回は、オリンピックを開く動機・メリットから、重大な問題を明らかにする。 第1回はこちら『東京オリンピック「経済効果予測」のオカシさを暴こう』 ライバルは、1964年? 東日大震災のときにテレビの公共広告で一躍知られるようになったACジャパンが、2020年東京オリンピックにまつわるCMを作った。 このCMで歌い、語るのは、いま人気絶頂の星野源だ。 「2020」という4けたの数字が、パラパラパラと「1964」にまで戻る。「1964」の世界で最初に映し出されるのは、今はなき国立競技場。東京オリンピック開会式での聖火点灯のシーンだ。 人々の笑顔が

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  • フィリピン「深刻すぎる薬物戦争」は、日本が蒔いた種が原因だった(原田 隆之) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)

    「薬物戦争」の1年 私は今、マニラの巨大なショッピングモールにあるカフェでこの原稿を書いている。 週末とあって、モールは家族連れやカップルなど買い物客でごった返しており、街は一見平和そのものだ。幸い、心配されていた台風は、ルソン島をかすめただけで済んだ。日とは違って、すぐ隣で台風が生まれ、あっという間に去って行った。 マニラに来る前日、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領は、就任2年目を迎えた機会に、就任以来2度目となる施政方針演説を行った。 直前にミンダナオ島の戒厳令が延長されたこともあって、イスラム国やテロ対策などに話の大半が割かれるだろうとの予想を見事に裏切って、冒頭から長時間、薬物対策に話が及んだ。彼の姿勢は、当に一貫している。 ドゥテルテ大統領が就任したのが昨年6月。彼は、就任するや否や、薬物対策を政権の最優先課題として打ち出し、「薬物戦争」を宣言した。薬物撲滅のため、薬物に関わった者

    フィリピン「深刻すぎる薬物戦争」は、日本が蒔いた種が原因だった(原田 隆之) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)
  • 天皇陛下「おことば」から1年、本当に議論は尽くされたのか(河西 秀哉) @gendai_biz

    明仁天皇の強い意思 あれからちょうど1年が経った。 「象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば」(以下、「お気持ち」と表記)――2016年8月8日午後3時から行われた、明仁天皇による自らの「お気持ち」の表明からである。 天皇はテレビやラジオ、インターネットなどを通じて、人々に自らの「お気持ち」を述べた。その後、マスメディアでは多くの議論が展開され、政府は「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」(以下、「有識者会議」)を設置、そして、明仁天皇一代限りの退位を認める特例法が成立した。 とはいえ、それは約1ヵ月前の7月から突如として始まったものだった。7月13日午後7時、NHKが明仁天皇の「生前退位」の意向について、トップニュースで報道。それはNHKによるスクープであった。 このなかでは、①天皇がその位を生前に皇太子に譲る「生前退位」の意向を宮内庁関係者に示していること、②天皇自身が広

    天皇陛下「おことば」から1年、本当に議論は尽くされたのか(河西 秀哉) @gendai_biz