世界の富の半数は、億万長者と呼ばれる1%の富裕者層が所持していることが判明した。クレディ・スイス・グローバル・ウェルスが発表した最新調査によると、特にイギリスは今世紀に入って所得格差が拡大した唯一のG7諸国であった。 日本、フランス、ドイツ、カナダ、では所得格差が縮小し、アメリカとイタリアでは同レベルを維持したのに対し、イギリスでは1%の最富裕層での所得が上昇している。この結果、同国の超富裕層が独占する富は2000年における51.5%から54.1%に上昇したという。 NGO団体オックスファムで所得格差是正を担当するエマ・シーリー氏によれば、低所得層の人たちが金融危機のあおりを受けている一方で、富裕層の下にはこれまで以上の資産が流れ込んでいるそうだ。 世界的に資産を見れば、昨年は8.3%増加し、8京円近くにも達した。現在の世界の富は世界金融危機前と比べて20%増加しており、2008年の危機が