英ロンドン(London)中心部にある高等法院を後にするトニー・ニックリンソン(Tony Nicklinson)さんの妻ジェーン(Jane)さん(右)と娘のベス(Beth)さん(2012年7月19日撮影)。(c)AFP/ANDREW COWIE 【8月23日 AFP】意識は完全にあるが体がまひする「閉じ込め症候群」になり、「死ぬ権利」を求めて裁判を起こしたものの認められなかった英男性が22日、死去した。男性の弁護団と遺族が同日発表した。 亡くなったトニー・ニックリンソン(Tony Nicklinson)さん(58)は2005年、ギリシャ・アテネ(Athens)出張中に起きた脳卒中がもとで閉じ込め症候群になった。ニックリンソンさんは、閉じ込め症候群になった後の人生は「完全な拷問」だとして、死ぬ権利を認めるよう求めて裁判を起こした。 しかし英高等法院は16日、自発的安楽死を殺人と見なす判例から