コーヒー、コーラ、緑茶など、多くの飲食物に含まれるカフェインは一般的に消費されている精神活性物質だ。これまで数々の効能が語られてきたが、またそれを裏付けるような研究結果が発表された。 脳には睡眠を促進する神経伝達物質を受け取る「A1アデノシン受容体」が大量に存在する。カフェインを摂取すると、この受容体はカフェインのほうと直接結びつき、最大50%まで占有されてしまう。その結果、睡眠が抑制され、脳が活性化するのだが、これまで試験管レベルの研究では、カフェインによる「受容体占有」が確認されていた。今回ドイツの 研究チームが脳のPET(陽電子放射断層撮影)スキャンによって、初めてこの占有状態を視覚的・画像的に確認し、その結果を医学専門誌に発表した。 方法は、24~66歳の男性15人にまず36時間カフェインを断ってもらい、PETで脳をスキャンしてベースラインとなる画像を撮影。その後、カフェインを少し