じいちゃん!どういう事なんだよあのりんごは! なんとかいえよ!このくそじじい! 津軽カタリストの、次回公演で、自分がもらった、【オレ】という役のセリフの一部。 何回、言ってもしっくりこない。 どうやら、違うらしい。 本番は明日なのにどうしよう。 カタリストが、様々な場所に出向き、おこなうドラマリーディング。 声劇、朗読劇とも言うらしいが、朗読とは少し違う。 台本を読みながらする、「声のお芝居」と言った感じだ。 朗読といえば、どちらかというと、しっとりと上品に書かれた文字を読む、どこか平面のような感覚がするが、 朗読劇は、体の動きこそなくても、立体的で豊かな感情表現や、独特の「間」が求められる。 毎回、練習では、これでいいという感じがせず、課題を残したまま本番を迎える。 感情的に、言葉を発するのは、思ったよりも難しい。 何年も、先頭でこの活動を支えてきた、70代、80代の先輩方。 さすが、年