もう数時間で年が替わり、2020年となる。自然な流れとしては1年の感想とか、来年への抱負を書くのが通例なのだろう。 だが僕に関して言えば、仕事を辞め、無職になり、多額の借金をこさえただけなので、そういう振り返り方や道の歩き方は書かないことにした。 転がり落ちた坂の話は散々書いたし、これ以上人生の海抜が下がる事もない。 先に広がる道も、登り坂ではなく無慈悲なまでに反り立つ壁で、もはや一歩一歩登ったところで確実に踏破できる物でもない。「利子」とは人生の傾斜に拍車をかけるものだが、そういう危険性に気付くのはいつも転がり落ちた後だ。竈門炭治郎なら嗅覚、我妻善逸なら聴覚で気付くのだろうが、僕は転げ落ちた衝撃で初めて気付く。鬼殺隊は助けに来ない。アレは漫画だから。 谷だ。前も後ろも見上げるしかない。以上、2019年でした。 2019年12月31日。僕は今、電子マネーをおろしてパチンコを打とうと思い、2