日中戦争の最中、1937年に起きた「南京事件」をめぐり、犠牲者が30万人に及んだとされる中国側の見解に疑問を呈した専門学校の教師が除籍処分となった騒動で、SNS上でこの教師を庇う発言をした女性・李田田さんが精神病院に入院させられた。
Published 2020/03/19 07:00 (JST) Updated 2020/08/25 17:33 (JST) 「南京占領、大虐殺事件おこる」 長崎原爆資料館(長崎市)に展示されている「日中戦争~太平洋戦争終結」の年表中の表記が論争を呼んでいる。資料館を所管する市は、変更を求められてもこれまでは応じてこなかったが、昨年に意見交換の場を設けるなど態度を変えつつあり、将来的な見直しの可能性を示唆。保守系勢力が歓迎の声をあげる一方、世界に核兵器廃絶を求める被爆者らは「旧日本軍の侵略行為と向き合わず、原爆の被害だけを訴えても他国からの理解や共感は得られない」と懸念する。長崎を最後の被爆地に―。この目的を果たすために最適な展示とはいったいどのようなものだろう。 (共同通信=石川陽一) ▽平行線の議論 「加害の歴史から目を背けてはいけない」「実態は虐殺と懸け離れている」。市は昨年12月
先月発売された世界的な人気作家、村上春樹さん(68)の4年ぶりとなる長編小説「騎士団長殺し」(新潮社)が思わぬ波紋を呼んでいる。戦争中に旧日本軍の占領下で起きたとされる「南京事件」(1937年)の犠牲者数に触れた登場人物のセリフなどについて、近年の歴史研究に照らして疑問視する声がインターネット上で噴出。小説と歴史書は別物だとする擁護論も多く、想定外の場外戦が展開されている。 「騎士団長殺し」は第1部、第2部の2巻で計138万部を発行する大ベストセラー。妻に突然別れを告げられた肖像画家が遭遇する不思議な出来事をつづった物語で、戦争の負の記憶にも光が当てられている。 論議を呼んでいるのは第2部、謎に包まれた登場人物「免色(めんしき)」のセリフ。ある人物の過去を語る中で〈南京虐殺〉に触れ、主人公の肖像画家に対し、日本軍が降伏した兵隊や市民の大方を殺害したなどと説明。〈おびただしい数の市民が戦闘の
2017年02月19日07:07 愚問のきわみ! 「南京大虐殺の際、中国軍は何処で何をしていた」だって? カテゴリ南京事件日中戦争 manfor Comment(2) 【以前の記事を改訂し、再投稿】 アメリカの友人に問い詰められ、困りました。 「中国人はずっと、日本人は南京大虐殺で中国人を大量に殺害したと言っている。だがそのとき、中国軍は何をしていた? 自国民を救わなかったのか?」 数年来、中国のネットユーザーの言葉として流布するコピペだが。間違いなく、「大虐殺否定派」による与太話と思われる。 敵の手に落ちた自国の首都で残虐行為がおこなわれるのを国民党の軍隊が傍観、中国側は今になって日本軍の非道を言い立てているよう印象付けるというわけだ。 ほんとうにアメリカ人がそう訊いたかは、きわめて疑わしい。 「中国人はずっと、日本人は南京大虐殺で中国人を大量に殺害したと言っている。」(元ネタより) ↑
アパホテルに「南京大虐殺」などを否定する書籍が置かれていることを中国政府が批判し、「言論弾圧」などと注目されている。歴史学者の間でも諸説が分かれる南京事件が「大虐殺」として広まった一因には、かつて朝日新聞のスター記者として知られた本多勝一氏が長期連載した『中国の旅』が果たした影響は大きいとされる。同紙で敏腕記者として活躍した、ジャーナリストの長谷川●(=熈のノを取り、巳が己)(ひろし)氏(83)は、「いまこそ、『中国の旅』の徹底検証をすべきだ」と主張している。 本多氏は、日中国交正常化(1972年9月)前の71年6月から7月、共産党一党独裁の中国を取材して「被害者」の証言を聞き、同年8月から12月、同紙夕刊に『中国の旅』を掲載した。そこで記された残虐行為は、衝撃的だった。 後に出版された単行本『中国の旅』(すずさわ書店)のあとがきで、本多氏は《本書は中国側での取材にもとづいて報告してい
例のバカがこんなことをブコメに書いてきました。 ようやく戦死も含まれているとブログ主も明言したのね。戦死は通常の戦闘行為で戦争犯罪でないしね。民間人と捕虜の犠牲者数は今となっては誰にもわからない。大事なのは「日中とも政治に利用せず」学問に任せること the_sun_also_risesのコメント 2017/01/27 13:54 http://b.hatena.ne.jp/entry/317866767/comment/the_sun_also_rises こいつはいつ「戦死も含まれている」と主張したんでしょうか? 私はいつそれを否定しました? 多分こいつ自身、戦死者が含まれてることも知りもしなかったと思いますが、それでこの上から目線。いかにもネトウヨですねぇ。ブコメをつけてきた記事中のリンク先で私はこう書いているんですが。 東京裁判にせよ、南京軍事法廷にせよ、特に戦闘死者を除くといった数
南京の人口が20万人から25万人に増えたから30万人も虐殺されていないと主張する人々は、5万人も増えたことをどう考えているのだろう - 法華狼の日記 上記エントリは、あくまでアパホテル側の主張が理屈として奇妙だという説明だ。30万人説を絶対視する内容ではないし、そもそも犠牲者数を推計するものではない。 しかし、はてなブックマークでは不思議な反発が散見される。 はてなブックマーク - 南京の人口が20万人から25万人に増えたから30万人も虐殺されていないと主張する人々は、5万人も増えたことをどう考えているのだろう - 法華狼の日記 id:hanbey64 意味不明 虐殺されるのが判ってるのに殺されに周辺の住民が南京に集まってきた?この人は書いてて判っているのかね 戦闘や捕虜の扱いで数万人が殺されたのだろうけど重慶の爆撃も当時は当たり前の戦略 id:y-wood 虐殺現場に5万人流入する?食料
新潮に続いて、ニューズウィーク・ジャパンも南京事件否定論の側面援護にまわるようです。 新潮の件:さすがに南京事件の存在すら否定するアパホテルの主張は新潮ですら擁護できないらしく論点をすり替える側面援護を始めた件。 NWJの「アパホテルを糾弾する前に中国共産党がやるべきこと( 辣椒(ラージャオ、王立銘)、2017年01月25日(水)19時15分)」を一読して驚いたのが、アパホテル元谷氏による南京事件否定論について一切評価されていない点でした。 その上で辣椒氏は「中国共産党は自らの統治の正統性を守るため、歴史の真実の上に数えきれないほどうそをついている」と一方的な中共批判を繰り返しており、まるでアパの南京事件否定論には問題が無いかのように読めてしまう記述になっています。 現状、日本国内でアパの南京事件否定論が厳しく批判されているならともかく、「国民はアパホテルに声援、日本は変わった もはや中国
新潮が「アパホテル炎上問題 「南京大虐殺」否定は「妄想」なのか? 中国が30万人にこだわる理由」という記事を出しています。 中身はやっぱりお決まりの否定論ですが。 “原爆死者よりも多い数字にするために30万人にした”説 広島・長崎への原爆投下に対する日本人の非難を封じるための対抗措置とは、日本のメディアに日本軍が戦争中に行った残虐行為について報じさせることだったことはいうまでもない。残虐行為の内容は、原爆投下による広島・長崎の惨劇に見合うものでなければならず、犠牲者数も広島・長崎のそれに見合うものでなければならなかった。あとになればなるほど「南京事件」の被害者の数は膨れ上がっていくが、その理由の一つはここにあった。 被害者は「ヒロシマ・ナガサキ」よりも多くすべし つまり「南京事件」は歴史的事実としてよりも、日本人に罪悪感を植え付けるためのプロパガンダとして使われたのだ。 中国が30万人(そ
名古屋市の河村たかし市長は23日の記者会見で、日中戦争中の1937年に起きた南京事件について「いわゆる南京事件はなかったのではないか。中国は『30万人、市民を虐殺』と言っているが、本当なら日本人が全員南京に行って土下座しないといけない」と述べた。 アパグループ(東京)が運営するホテルの客室に南京事件に否定的な書籍を置き、中国で批判されていることに関連し、記者の質問に答えた。ホテル客室への書籍配置については「内容は別として、それはそれで結構なこと」と理解を示した。 河村氏は「市民虐殺はなかったのではないか。通常の戦闘行為はあったが、政府見解でも『虐殺』は認めていない」とも述べた。一方で政府は、被害者の人数は諸説あるとしつつ、「日本軍の南京入城後、非戦闘員の殺害や略奪行為等があったことは否定できない」(外務省ホームページ)との見解を示している。 河村氏は2012年に同様の発言をし、名古屋市は姉
南京事件は、蒋介石の国民政府軍が南京防衛戦で日本軍に敗れ、その結果として多くの中国兵や民間人が日本軍に虐殺されたり、暴行を受けたり、略奪されたり、強姦されたりした事件です。事件そのものに中国共産党は全く関わっていません。むしろ蒋介石の戦争指導を批判する立場でした。 アジア太平洋戦争が日本の敗戦で終結した後に南京大虐殺に関する戦犯裁判を行った主体も蒋介石政権の中国でした。 BC級戦犯裁判である南京軍事法廷では死体の残らなかった被害者も含め30万人以上が虐殺被害者とされ、A級戦犯裁判である東京裁判では死体の残らなかった被害者も除いて20万人以上が犠牲者とされました。現在、中国の南京大虐殺記念館に掲げられている「30万人」という数字は南京軍事法廷での犠牲者数に起因します。 つまり蒋介石の国民政府下での判決に基づいた犠牲者数を、共産中国でも踏襲しているわけです。中国共産党は国共内戦で大陸での政権を
著者が取材と制作にあたった日本テレビ「NNNドキュメント 南京事件 兵士たちの遺言」が2015年に放送され大きな反響を呼んだ。ギャラクシー賞テレビ部門優秀賞をはじめ、たくさんの賞を受賞。その放送からこぼれた情報を含め、大幅な追加取材で書籍化した。 ◆ ◆ ◆ ――清水 潔さんといえば、桶川ストーカー殺人事件の報道で捜査本部よりも先に犯人にたどり着いたことで知られ、「殺人事件」取材のプロというイメージがあります。今回、南京事件を取り上げたきっかけは何ですか? いや、別にいつも殺人事件の取材ばかりやっているわけではないんですよ。テレビで報道の仕事をしていると、たとえば昨年は戦後70周年の節目番組を作らなければならない、という事情もあります。 「南京事件」とは1937年、日中戦争のさなかに日本軍が、当時の中国国民革命軍の首都・南京を攻略。その際に、多数の捕虜や民間人を虐殺し、強姦や放火、略奪まで
はてなブックマークに棲息するネット界隈の左派勢力・はてサの皆様が、アパホテルに関する反論エントリーを二本書いてきたので拝読してみた。しかし、指摘する2000年から作成中の犠牲者名簿はむしろ中国共産党が主張する30万人犠牲者説に根拠が薄い事を示しているし、当時正確な人口統計がないから住民数の増減は証拠にならないと言う主張は、人口推計値の上限を見て議論しても結論が同じ事を無視している。実際のところ南京事件の全貌が、良く分かっていない事は認めるべきであろう。決着をつけるには、中国共産党が自説の根拠としている紅卍字会と祟善堂の埋葬記録を元に、遺体の発掘調査を行なう必要がある。 1. 作成中の犠牲者名簿はアパホテルの主張を支持する 「誰かの妄想」では、犠牲者の名簿があると主張しているのだが、南京大虐殺犠牲者名簿は2000年に作成が開始された作成途中のリストで、その総数は中国政府が主張する30万人に届
2017年01月20日23:21 アパホテル カテゴリ南京事件歴史修正主義 manfor Comment(0)Trackback(0) 例のアパホテルの客室に南京事件の否定本が置かれてた件。 中国での騒ぎを報じる『ミヤネ屋』を職場のテレビで見ながら、「なんだ、こりゃ」と思った。 番組では南京大虐殺について、日本政府も殺戮や暴行があったのは否定できないと認めていると説明しつつも、中国側と日本側とで主張する犠牲者数が食い違うのを末端肥大的に強調、ようするに日中間の南京事件をめぐる対立を「殺した数の問題」に持っていこうとする。 この件にかぎらず歴史認識での諸外国との軋轢は安倍政権と支持層の歴史修正主義こそ諸悪の根源だが、『ミヤネ屋』の連中は問題の骨子をはずれた向きにそらして平気。あげくには、「民間のことに中国政府が口出しなんて大人気ない」で片付けてしまう。 視聴者の知性を六歳児なみに見下さないと
国立歴史民族博物館に先日行った。船から客船に乗り移ろうとする中国人の写真のついた記事に南京虐殺で避難する中国人うんぬんというキャプションがついていた。記事を読むと、「虐殺」については記述がなく日本軍が来るというので、1937年12月5日に富裕層が客船のチケットを求めて客船に近づく様子だとある。これを「虐殺」の証拠として展示することは適切なのか質問した。 LIFE - Google ブックス ようやく帰って来た回答には、中身を読みたいのならグーグルブックスを見ろと。なるほど検索してみると出てくる。「LIFE January 10, 1938」issueを読めた。しかし、この記事の写真と「虐殺」を結びつけたことについては説明はなかった。ちなみに、12月5日の時点では南京では戦闘すらまだ始まっていない。 12月4日 日本軍、南京市郊外まで進軍。 12月7日 日本軍、南京防衛軍の外郭防御陣を突破。
大前提として、20万人都市で30万人を殺せたはずがないという主張は、きわめて古典的な詐術にすぎない。 「20万都市で30万虐殺は不可能」論は欺瞞 - 南京事件FAQ まず、基本的に南京事件の犠牲者数は、民間人だけでなく軍人もふくむ。台湾の40万人説はもちろん、中国の30万人説もそうだ。だから民間人の数字を操作して30万人説を否定しようとしても、それは数字への反論として成立していない。 また、よく日本軍進攻前の南京の人口が20万人だったという主張だが、これは南京城内で外国人が管理した安全区の数字にすぎない。南京市は城外にまで広がり、その周辺には南京行政区がある。せまい一区画、それも外国人が保護していたため比較的に日本軍の手がとどかなかった場所の人口増減が、全体の殺害の有無を決定づける証拠になるはずがない。 しかし後述するように、こうした知識をあらかじめ持っていなくとも、人口が増えたから虐殺が
アパホテルにヘイトまみれの南京事件否定本が常置されていることが海外にばれた件。 指摘を受けたアパホテルは公式サイトに、「「南京大虐殺」が「虚構である」証拠の数々」なる文章をアップしていましたので一応反論しておきます。 長くなりますので、アパホテルが「「南京大虐殺」が「虚構である」証拠の数々」として挙げている8項目について最初に一言で反論し、詳細はその後に記します。 # アパホテルの主張 事実 1 犠牲者の名簿がない 誤り。名簿は存在してるし、そもそも名簿の有無と虐殺の有無がリンクするわけでもない。 2 南京は人口20万人だから30万人も虐殺できない 論拠不十分。南京の人口が20万人だったという証拠がないし、虐殺数は軍人含めた数値なので民間人の人口だけで否定できるわけでもない。 3 蒋介石は南京事件に言及していない 誤り。蒋介石は日記にも書いてるし、国民政府としては国際連盟でも言及している。
2017年1月15日に中国人と米国人の宿泊客に、代表が著した南京大虐殺を否定した書籍を置いていたことが紹介され、ちょっとした騒ぎになっているアパ・ホテルであるが、言論の自由を理由に書籍の撤去に応じない姿勢を見せた上で、その書籍の該当箇所をウェブで公開して反論を求めるという行為に至った。はてなブックマークに棲息するネット界隈の左派勢力・はてサの皆様が、これに反論してくるかなと思ったのだが、今のところは非難するだけか、言及している人も核心部分はスルー*1するにとどまっている。 掲載された箇所は、南京大虐殺を否定する第一段落と、日本軍の南京進行を正当化する第二段落以降に分けられる。正当な進軍であっても虐殺が生じないとは言えないから、南京大虐殺の否定論としては以下の第一段落が重要である。 中国は日本軍が南京で三十万人を虐殺したと主張しているが、そもそも当時の南京市の人口は二十万人であり、三十万人を
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く