笠松でデビューしたオグリキャップの調教師だった鷲見昌勇さん 「この馬、売るなら2億円だよ」と豪語したそうだ。オグリキャップの誕生秘話や中央移籍について、笠松競馬時代の調教師が熱く語った。 ゲートイン時に武者震いで闘魂を注入。中央のエリート馬たちをバッタバッタと倒した「野武士」が、2度の有馬記念で天下取りを果たした「笠松発サクセスストーリー」。キーマンとなった男たちの日本一に懸けた夢や、夜の柳ケ瀬での思い出話を「オグリの里・真夏の郡上編」としてお送りする。 日本競馬界最大のヒーローで、あの伝説のオグリコールとともに、いまなおファンの胸を熱くしているのは、種付けから笠松での育成、中央移籍まで深く関わった、この先生のおかげだ。 笠松競馬の名伯楽・鷲見昌勇(すみ・まさお)元調教師である。地方の厩舎からオグリキャップとオグリローマンという中央のGⅠホースを2頭も育て上げた。オグリファンにとっては「神