新型コロナウイルスへの感染を防ぐ「抗体」は体内でどこまで持続するのか。去年、感染して回復した人の9割以上は、感染を防ぐために必要な量の「中和抗体」が、1年たっても体内に残っていることが横浜市立大学などの研究グループの調査で分かりました。 「抗体」はウイルスに感染した人の体内にできるたんぱく質で、このうち「中和抗体」はウイルスの働きを抑え、感染を防ぐ力があるとされています。 横浜市立大学などの研究グループは、去年2月から5月までに新型コロナウイルスの「従来株」に感染し、その後回復した20代から70代の合わせて250人を対象に、「中和抗体」が体内にどこまで残っているのか調査しました。 その結果、従来株に対する「中和抗体」は、感染から1年たっても軽症や無症状だった人は96%、重症や中等症だった人は100%の人で感染を防ぐために必要な量が体内に残っていることが分かりました。 一方、変異株の感染を防