建築とランドスケープという分野と演劇の異種格闘技になるのかなと思って話を聞いていたら、人をうながすために高低差をつけるとか、わりとランドスケープの話に近づいたり、その舞台装置もいろんな劇場でやるので、調整の仕方とかも建築のテクニック的な話が出てきたりと、ぜんぜん違う分野だけど同じようなところで苦労していたり、同じようなクリエイティビティを発揮しているんだなと思いました。 狩野 僕みたいに建築畑出身じゃない人間もヨーロッパ企画などを選ぶことで参加しやすいイベントになっていたんじゃないかなと思うんですが、そのあたり意識されていたんですよね。 吉永 うん。最初はなんか、本をテーマにしているけれど、「俺が俺が」みたいな作品集はやめておこうと言っていました。何か分析とか、フィールドワークをした上でこうだった、その中に自分がこうしたいといった意識がはっきりとでている本、単純に調査した本じゃなくて、なぜ