学校の先生たちは、とても忙しい。そのせいもあってか、教師を目指さない学生、若者も増えつつあることが最近報道されている。 もちろん、学校や教育委員会も、これまでの間、なにもせずに過ごしてきたわけではない。では、何がどの程度、進んでいるのだろうか。 そんな疑問の一部にこたえてくれる調査結果を、きょう、文部科学省が発表した。「教育委員会における学校の働き方改革のための取組状況調査結果」だ。 きょうは、この調査からわかってきた、最近の状況(調査は今年の7月時点の状況)と課題等を解説する。たいへんなボリュームの資料で、ぼくもすべてを細かく分析できているわけでないが、大事なところを紹介しよう。 ■タイムカード等で勤務時間を把握している市区町村は増えつつあるが、まだ半数に届かない。 まず、次の図をご覧いただきたい。在校等時間(※)の把握方法について。 (※)在校等時間は、おおよそ、残業を含む勤務時間。も