帯津良一(おびつ・りょういち)/1936年生まれ。東京大学医学部卒。帯津三敬病院名誉院長。西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱。「貝原益軒 養生訓 最後まで生きる極意」(朝日新聞出版)など多数の著書があるこの記事の写真をすべて見る 宗教学者の鎌田東二さん (c)朝日新聞社 西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱する帯津良一(おびつ・りょういち)氏。老化に身を任せながら、よりよく老いる「ナイス・エイジング」を説く。今回のテーマは「宗教との付き合い方」。 【写真】宗教学者の鎌田東二さん * * * 【ポイント】 (1)宗教の根幹には深い畏れの感情がある (2)私にとって畏怖心の対象は聖なる虚空 (3)聖なるものへの畏怖心を持つのは悪くない 人生も後半になると、信仰心