先ごろ、ホンダが6月16日に開催した新型燃料電池車「FCXクラリティ」の工場ラインオフ式に出席してきました。この式典では、普段なら門外不出の燃料電池スタックの製造工程の一部や、車両組み立て工程も見学することができました。 その詳細については、7月下旬発行の日経Automotive Technology9月号をご参照いただきたいのですが、FCXクラリティの特徴の一つは、非常にコンパクト化した燃料電池スタックをフロアトンネル内に搭載したことです。フロントにエンジンがないことも相まって、これまでの燃料電池車では見られなかった低く滑らかなボディデザインを実現しました。床下に燃料電池を積むことの多いこれまでの燃料電池車とは明らかに違う感じがします。 エンジン車では実現の難しいデザインを具現化するため、3年間に世界で約200台という非常に限定された販売台数を予定しているにもかかわらず、プラットフォーム