地球温暖化の影響でアラビカ種コーヒー豆の持続的な生産が危ぶまれる中、キーコーヒーの川股一雄取締役副社長執行役員は11日、フード・フォラム・つくば秋の例会で講演し、持続可能な生産の方策の1つとしてコーヒー品種開発の必要性を訴える。 コーヒー品種開発は、他の産物と比べて遅れをとっているとし、その要因として国際コーヒー機関(ICO)による生産抑制やアラビカコーヒー伝播の歴史を挙げる。 価格低迷は、国際コーヒー機関(ICO)による価格を下げる圧力が長い間続いたことによるものとした。 「ICOはアメリカ主導で中南米の共産化を防ぐため生産国別に輸出制限した。相場が下がると輸出量をさらに削減し、相場が高騰した場合は輸出量を増やすという国際カルテルを行い、コーヒーとココアの価格は生産価格と見合っておらず、SDGsの観点ではもう少し高い値段で買わなければならない」と説明する。 Columbia Center