安倍晋三首相は、日本時間の今日午前、バラク・オバマ米国大統領と、ハワイを訪問。先の戦争での真珠湾攻撃による戦没者を慰霊した。NHKや民放は、こぞってこの訪問を取り上げ褒め称えたが、権力を監視するというメディアの役割から考えると、これらの報道のあり方には、疑問を持たざるを得ない。 ◯「歴代初」を鵜呑みにした日本のメディアまるで歴史的快挙のごとく安倍首相のハワイ訪問を報じる日本のメディアだが、手放しで褒めるには、様々な問題がある。まず、安倍首相が、今月始めに急遽ハワイ・真珠湾の訪問を決めた際、「歴代首相で初めての真珠湾訪問」と喧伝し、メディアも当初、そうした主張を鵜呑みにしたが、実際には安倍首相の訪問は歴代首相としては4回目である。静岡新聞の系列で現地紙の「ハワイ報知」が過去の報道を確認したところ、既に指摘されていた1951年の吉田茂首相の訪問の他、鳩山一郎首相、岸信介首相も訪問していたことが