タグ

ブックマーク / eulabourlaw.cocolog-nifty.com (160)

  • リベラルフェミニズムと社会主義の落差とそれへの無感覚 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    端的に言って、二つの全く異なる立場からの議論が混在しているために、そのどちらに対する賛意/敵意なのかが言ってる人もよくわからないままわけわかめ状態になっているという、ここ十数年よく見られる現象の一つと言うことなのでしょう。 欧米ではエリート女は(差別されているとはいえ)エリート男と同じ範疇に属し、少なくともノンエリート男よりも下に蔑まれるなどということはないけれども、旧来型日的雇用システムにおいては、高卒男と大卒男はまとめて(一生懸命頑張れば昇進する可能性がある)エリートを夢見られる存在であったのに対して、女は高卒であれ大卒であれそこから排除されるものであり、それゆえ過去の東大女子学生たちはそこに入り込もうと必死で頑張ってきたんだよ、という厳然たる歴史的事実を、その後輩諸君にきちんと教えておくことは、確かに重要なことでありましょう。 一方で、これは世界のどの社会でも多かれ少なかれ厳然と

    リベラルフェミニズムと社会主義の落差とそれへの無感覚 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    kaos2009
    kaos2009 2019/04/15
    “、両者まとめて議論を展開すると、ノンエリート男なんかよりもエリート女をもっと出世させろと主張しているのか、エリートだと思って威張るなバカ、と言っているのか”
  • 渋沢栄一の工場法賛成論 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    昨日のエントリを見て、渋沢栄一ってのはとんでもねぇ野郎だと思ったあなた。いやいや話はそう単純じゃありません。 明治29年(1896年)の第1回農商工高等会議の席では、「唯一偏ノ道理ニ拠ツテ欧州ノ丸写シノヤウナモノヲ設ケラルルト云フコトハ絶対ニ反対ヲ申シ上ゲタイ」と、猛反発していた渋沢ですが、その後工場法による職工保護の必要性を認めるようになり、明治40年(1906年)の第1回社会政策学会には来賓として呼ばれてこういう挨拶をしているんです。 ・・・それから工場法に付て一言申し上げますが、・・・私共は尚早論者を以て始終目せられたのであります。・・・ ・・・そこで我々が其工場法に対して気遣ひましたのは、唯々単に衛生とか、教育とか云ふ海外の有様だけに比較して、其法を設けるのは、独り工場の事業を妨げるのみならず、職工其者に寧ろ迷惑を与へはせぬか、其辺は余程講究あれかしと云ふのが、最も私共の反対した点

    渋沢栄一の工場法賛成論 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    kaos2009
    kaos2009 2019/04/11
    [、その後工場法による職工保護の必要性を認めるようになり、明治40年(1906年)の第1回社会政策学会には来賓として呼ばれてこういう挨拶をしているんです。
  • 渋沢栄一の工場法反対論 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    なにやら、お札の顔が変わるという話があるようで、1万円札の福沢諭吉の次は大隈重信・・・とはならないで、渋沢栄一という名前が挙がっているようです。 渋沢栄一who? 概略はWikiを見ればわかりますが、そこに書かれていない労働法関連のエピソードを一つ。 拙著『日の労働法政策』414ページにも一部引用してありますが、彼は明治29年(1896年)の第1回農商工高等会議の席で、「職工ノ取締及保護ニ関スル件」の諮問に対し、次のような反対意見を述べています。 ・・・夜業ハイカヌト云フコトハ、如何様人間トシテ鼠トハ性質ガ違ヒマスカラ、昼ハ働ライテ夜ハ寝ルノガ当リ前デアル、学問上カラ云フトサウデゴザイマセウガ、併シナガラ一方カラ云フト、成ルベク間断ナク機械ヲ使ツテ行ク方ガ得デアル、之ヲ間断ナク使フニハ夜業ト云フ事ガ経済的ニ適ツテヰル・・・唯一偏ノ道理ニ拠ツテ欧州ノ丸写シノヤウナモノヲ設ケラルルト云フコト

    渋沢栄一の工場法反対論 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    kaos2009
    kaos2009 2019/04/09
    [成ルベク間断ナク機械ヲ使ツテ行ク方ガ得デアル、之ヲ間断ナク使フニハ夜業ト云フ事ガ経済的ニ適ツテヰル・・・唯一偏ノ道理ニ拠ツテ欧州ノ丸写シノヤウナモノヲ設ケラルルト云フコトハ絶対ニ反対ヲ申シ上ゲタイ
  • 大量移民と格差拡大 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    例によってソーシャル・ヨーロッパから新年1月8日付の記事を紹介。アイルランドのウィッカム氏による「Mass immigration and the growth of inequality」(大量移民と格差拡大)という文章です。時あたかも欧州に遅れること半世紀、日も大量移民時代に足を踏み入れつつある中で、それが何をもたらしうるのかを冷静に考えておく必要があるでしょう。 The claim that immigration is economically beneficial appears to be an article of faith amongst those who consider themselves progressive. However, mere changes in total GDP often mean little in terms of the lived

    大量移民と格差拡大 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    kaos2009
    kaos2009 2019/01/10
    [低賃金職が存在しえているのは、正確に膨大な移民労働プールが入手可能だから
  • 中国左翼青年の台頭と官憲の弾圧 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    梶谷懐さんのツイートでリンクされていたBBC中国語版の記事が面白いです。 https://twitter.com/kaikaji/status/1081583027640139783 https://www.bbc.com/zhongwen/simp/chinese-news-46616052 (中国左翼青年的崛起和官方的打压) 今まで何回かブログでも取り上げてきた(下記参照)話題ですが、ここまでまとまったものはあまり見当たらないので、中国語の理解力が乏しいのを顧みず少し紹介したいと思います。 北京大学毕业生岳昕是今年中国网络上最著名的左翼青年之一,但她已从公共视野中消失了四个月。作为一名坚定的马克思主义者,今年夏天她放弃了去美国读研的机会,投入到深圳佳士工人维权活动。2018年8月24日,中国警方在广东惠州带走包括她在内的数十名左翼维权者后,公众再也没有她的消息。 过去几十年,国家主导

    中国左翼青年の台頭と官憲の弾圧 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    kaos2009
    kaos2009 2019/01/07
  • バカとアホが喧嘩するとワルが得する - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    昨年末、松尾匡さんからメールで、反緊縮マニフェストに名を連ねてほしいというご依頼があったのですが、そのマニフェストの冒頭に「1 消費税を上げて不況が戻ってもいいのですか? 消費税を5%に戻して、景気を確かなものに。」という項目があり、それがこのマニフェストの主張の筆頭代表的存在である限り、それは無理ですという旨をお伝えしました。 https://economicpolicy.jp/wp-content/uploads/2018/10/manifesto2017new.pdf このマニフェスト、そのあとを読んでいくと、「2  働きたい人が誰でもまっとうな職で働ける世の中に! 雇用創出・最低賃金引き上げ・労働基準強化」といった賛成できる項目もあるのですが(もっとも、ベーシック・インカムは賛成できない)、世間的にはまず何よりも反消費税という主張に集約されるであろうことは間違いありません。 ただ、

    バカとアホが喧嘩するとワルが得する - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    kaos2009
    kaos2009 2019/01/06
    “反緊縮を増税反対という旗印に集約させると何が起こるのか”社会保障費に充てるために消費税を上げるという触れ込みで始まったはずの政策が、「増税しないと財政破綻」論のバカ軍団と「増税すると経済崩壊」論のア
  • 著作でウィキペディアを使うと・・・・ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    最近、某ベストセラー作家のがウィキペディアからの無断引用が多いとかなんとか話題になっているようですが、まあ、他の資料で書けることをウィキに頼るのはひどい話ですが、ではウィキペディア以外にソースが見当たらない話をどう扱うべきかというのは、なかなか難しいところがあるように思います。 というのは、実は私自身『若者と労働』の中でほかにソースが見つからず、やむを得ずウィキペディアの記述を引用した箇所があるのです。 同書はもちろん、田中博秀さんの名著『現代雇用論』が議論の骨組みで、事実のディテールは私が監訳したOECDの若者雇用報告書などをいっぱい使っているんですが、話の流れでフリーターの語源をちょこっと書いておきたいと思って、ウィキペディアの「フリーター」の項目を覗いてみると、他にソースの見つからない独自の情報が載っていたので、ウィキ情報だと断って引用したんですね。 「フリーター」の語源 「フリー

    著作でウィキペディアを使うと・・・・ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    kaos2009
    kaos2009 2018/12/31
    “じつはそのウィキペディア上の記述が最近になってあっさり削除されていた”
  • 『日本の労働法政策』は絶対にAmazonで買わないで! - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    『日の労働法政策』が刊行からほぼ2か月になり、買われた方々はほぼ例外なくそのやたらな分厚さにあきれておられるようです。 それはともかく、Amazonを覗いてみたら、とんでもない値段がついていました。 https://www.amazon.co.jp/日の労働法政策-労働政策研究研修機構/dp/4538411647/ref=sr_1_2?s=books&ie=UTF8&qid=1546070268&sr=1-2 単行 ¥ 6,705 より ¥ 6,705 より 3 中古品の出品 ¥ 6,790 より 1 新品 をい、ちょっと待て。中古品の¥6,705もひどいが、なんで新品が¥6,790もするんだよ。 いうまでもなく、この目次を含めれば1100ページを超えるやたら分厚いは、しかしながら定価: 3,889円+税であり、税込みで4,200円なんですから、こんな中間搾取は信じられませんね。

    『日本の労働法政策』は絶対にAmazonで買わないで! - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    kaos2009
    kaos2009 2018/12/29
    “定価: 3,889円+税であり、税込みで4,200円なんです” 出品者はどういう理屈の値付けなんだろ 
  • 「ワシの年金バカ」がここにも: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    東洋経済オンラインにこういう記事を見つけて、 https://toyokeizai.net/articles/-/253400 (「お金持ちは年金をもらえない」という逆差別 数千万円も払って「捨てろ」はおかしくないか) 現役時代から高い保険料を負担し続けた揚げ句、一銭も年金を受給できないとしたら、皆さんはどう思われますか。実は、そういう人たちが存在するのです。・・・・ 以前、上野千鶴子さんに向けた批判を一字一句そのまま、何も足さずなにも引かずそのままここにアップすることですべてが言いつくされる感でいっぱいになりました。 http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2016/08/post-0196.html (上野千鶴子氏の年金認識) いやもちろん、拙著『働く女子の運命』の腰巻で「絶賛」していただいた方ですから、悪口を言いたいわけではないのですが、や

    「ワシの年金バカ」がここにも: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    kaos2009
    kaos2009 2018/12/16
    [年金というものを「ワシが積み立てたものじゃ」と認識する私保険的感覚
  • 「見えざる」低賃金カルテルの源泉: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    なんだかまたも低賃金カルテルの話題が一部で盛り上がっているそうです。 いうまでもなく、労働組合とは市場に任せていたら低くなりすぎてしまう賃金を団結の力で人為的に高くするための高賃金カルテルであり、そうはさせじとそれを抑える使用者団体がこれまた団結の力で人為的に賃金を低くするための低賃金カルテルであることは、(純粋経済学の教科書の世界ではなく)現実の産業社会の歴史から浮かび上がってくる厳然たる事実ですから、そもそも低賃金カルテルが経済学理論上どうとかこうとかというのは筋がずれている。経済学の教科書からすればアノマリーかもしれないが、現実の産業社会ではそれがノーマルな姿であったのですから。 問題は、今現在どこにも「こいつらにこれ以上高い賃金を支払わないようにしようぜ」と主張したり運動したり組織したりする連中が見当たらないのに、結果的にみんなあたかも低賃金カルテルを結んでいるかの如く賃金が上がら

    「見えざる」低賃金カルテルの源泉: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    kaos2009
    kaos2009 2018/12/09
    [労働組合とは市場に任せていたら低くなりすぎてしまう賃金を団結の力で人為的に高くするための高賃金カルテルであり、そうはさせじとそれを抑える使用者団体がこれまた団結の力で人為的に賃金を低くするための低賃
  • 経団連の「今後の採用と大学教育に関する提案」: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    経団連が「今後の採用と大学教育に関する提案」をアップするだけではなく、その最後のところで、大学側に対して「採用と大学教育の未来に関する産学協議会」の設置を呼び掛けています。これがなかなか面白い。 http://www.keidanren.or.jp/policy/2018/113_honbun.html 経団連はまず自分たち企業側の新卒採用のありようについて、率直にこのように述べます。 文系の総合職採用(オープン採用)では、入社後に複数の職務を経験するジョブローテーションを前提としたジェネラリストとしての採用が一般的である。個々人の将来性を総合評価する「ポテンシャル採用」であるため、採用時の学修成果に応じた入社後の職務内容やキャリアパスを具体的に示すことは難しいとする企業がほとんどである。学生に対しては、先輩社員の入社後のキャリアパスなどの事例(ロールモデル)を紹介することを通じて、大まか

    経団連の「今後の採用と大学教育に関する提案」: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 外国人労働者問題の基本認識: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    入管法改正案が国会に提出された後もいろいろ問題が発生して議論がかまびすしいですが、こういうときこそ、外国人労働者問題の基認識を改めてきちんと考えておく必要があろうと思われます。 もう8年も前に『労働再審2 越境する労働と〈移民>』 (大月書店)所収の拙論の冒頭で書いた次の文章は、ややもすれば枝葉末節の議論にばかり迷い込みがちなこの問題を考える上で重要な視点だと、いまでも思っていますので、お蔵出ししておきたいと思います。 第1節 外国人労働者政策の質的困難性と日的特殊性 (1) 外国人労働者問題の質的困難性 外国人労働者問題に対する労使それぞれの利害構造をごく簡単にまとめれば次のようになろう。まず、国内経営者の立場からは、外国人労働者を導入することは労働市場における労働供給を増やし、売り手市場を緩和する効果があるので、望ましいことである。また導入した外国人労働者はできるだけ低い労務コ

    外国人労働者問題の基本認識: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • ヨーロッパ社会民主主義の崩壊: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    「ソーシャル・ヨーロッパ」に、Paul Sweeneyの「ヨーロッパ社会民主主義の崩壊」(The Collapse Of European Social Democracy)という文章が前後2回に分けて掲載されています。 https://www.socialeurope.eu/the-collapse-of-european-social-democracy-part-1 https://www.socialeurope.eu/the-collapse-of-european-social-democracy-part-2 その最後のパラフラフ「結論」の部分を紹介します。 日の社会民主主義(みたいな)勢力は、そのスウィーニーが失われたと嘆くかつての社会民主主義全盛期の政策に近づいたことすらありませんが、スウェーニーの嘆きが、日におけるリベサヨ批判と妙に共鳴しているように聞こえるのも一興

    ヨーロッパ社会民主主義の崩壊: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    kaos2009
    kaos2009 2018/10/14
  • “Us Too!”のポピュリズム: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    ソーシャル・ヨーロッパに載っている Bo Rothstein と Sven Steinmoの「“Us Too!” – The Rise Of Middle-Class Populism In Sweden And Beyond」という文章が面白いです。最近日で起こっている社会現象の根っこにあるメカニズムの説明としても、じっくり読まれてしかるべき文章だと思います。 https://www.socialeurope.eu/me-too-the-rise-of-middle-class-populism-in-sweden-and-beyond 最近のスウェーデンの選挙でスウェーデン民主党という右翼ポピュリスト政党が躍進した原因を取り上げたもので、ブログで再三取り上げてきたテーマですが、“Me Too!”ならぬ“Us Too!”といういい方がポイントをついていると思ったたので、紹介します。前

    “Us Too!”のポピュリズム: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    kaos2009
    kaos2009 2018/10/08
    “最近のスウェーデンの選挙でスウェーデン民主党という右翼ポピュリスト政党が躍進した原因を取り上げたもの”
  • 中国共産党はマルクス主義がお嫌い?: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    フィナンシャルタイムズに「北京大学がマルクス主義研究会の閉鎖を恫喝」(Peking University threatens to close down Marxism society)という興味深い記事を載せています。 https://www.ft.com/content/ccab09aa-bdc2-11e8-8274-55b72926558f?desktop=true&segmentId=7c8f09b9-9b61-4fbb-9430-9208a9e233c8 副題に「学生たちは労働組合権を巡る争議を支援し続ける」(Students continue to back workers in dispute over trade union rights)とあるように、これは、マルクス主義をまじめに研究する学生たちが、元祖のマルクス先生の思想に忠実に、弾圧される労働者たちの労働組合運動を支

    中国共産党はマルクス主義がお嫌い?: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 医学部は病院附属職業訓練校 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    東京医科大学の問題が盛大に炎上中ですが、労働問題の観点から見ると、これはまさに 事情を知る関係者は「女性医師は結婚や出産で職場を離れたり、深夜勤務ができなくなったりして、偏在の問題が起きる。これを避けるため、女子合格者を三割程度になるよう調整していたようだ」と話した。 女性の職業生活と家庭生活の両立の問題に由来する採用差別なんですね。 もちろん、世の中のあらゆる部面に差別現象はあるのですが、今回の問題は狭義の教育問題というよりは、労働問題が職業教育訓練の入り口の選別において露呈したものと見た方がいいでしょう。 そして、実はこれが逆に、他の学部、とりわけ文科系の学部ではこのような女性差別が行われてこなかったのはなぜかという見えざる問題を照射します。実を言えば、同じような男性中心の長時間労働を当然視するマッチョイズムは他の職業分野でも同じように存在するはずなのに、そして企業や組織への「入社」の

    医学部は病院附属職業訓練校 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • OECDの『日本の教育政策』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    何だか文部科学省が炎上状態のためなのか、マスコミではあまり取り上げられていないようですが、OECDが昨日『日教育政策』の評価報告書を発表したようです。 http://www.oecd.org/education/education-policy-in-japan-9789264302402-en.htm http://www.oecd.org/education/Japan-BB2030-Highlights-Japanese.pdf教育制度は、児童生徒と成人の両方において、OECD 諸国でトップを争う高い成果を生ん でいます。しかしながら、軽視できない経済的および社会人口学的な問題によって、この卓越 したモデルの維持可能性が疑問視されています。 それはどういうことかというと、 日教育制度の成功を語る上でひとつ極めて重要な特徴が、子どもたちに非常に包括的(全人的)な教育

    OECDの『日本の教育政策』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • ヘイトとはドロサヨ2.0のウヨ化? - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    先週いただいた『POSSE』39号なんですが、特集のセクハラが、やや周辺的な話題に集まっている感が・・・・。 http://www.npoposse.jp/magazine/no39.html ◆特集「#MeTooはセクハラ社会を変えられるか?」 少女を買う大人にNO!と言える社会に ――性売買の実態とセクハラ社会ニッポンの醜態 仁藤夢乃(女子高生サポートセンターColabo 代表) 女性専用車両への悪質な乗り込みを止めるために ――加害者に責任をとらせるためのヘイトウォッチ戦略 梁英聖(NPO法人反レイシズム情報センター代表) 包括的な支援でセクハラに対抗する ――セクハラと闘う労働組合パープル・ユニオンの取り組み 佐藤香(パープル・ユニオン執行委員長) #MeToo の風をユニオンの力に変えて ――セクハラ被害を訴え続けた当事者とユニオンの闘い 誌編集部 女性を孤立させる社会を終わら

    ヘイトとはドロサヨ2.0のウヨ化? - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    kaos2009
    kaos2009 2018/07/17
  • 40代問題@『DIO』339号 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    『DIO』339号をお送りいただきました。特集は「職業人生の折り返しを迎えた働く 40代の今を考える」です。 http://www.rengo-soken.or.jp/dio/pdf/dio339.pdf 就業面における世代としての特徴 神林龍 40代の「学び」について 中原淳 40代のストレス対処法 下園壮太 共働き夫婦間の家事育児分担 梶谷真也 最近、40代が他の世代に比べて賃金が伸び悩んでいる、昇進スピードが落ちているという声が強いですが、最初の神林さんのインタビューは、いろいろな条件を考慮しなければいけないよと、冷静な労働経済学者らしい冷や水をかけています。 大変面白かった部分を引用しておきます。 ・・・・80年代後半、90年代から、大卒者が急速に増えました。この増加した分は、ほぼ女性の大卒者の増加で説明できます。男性の大学進学率はそれほど上がらなかったのですが、女性の大学進学率が

    40代問題@『DIO』339号 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 外国人労働導入論の一翼 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    常夏島日記さんがこんなつぶやきを https://twitter.com/potato_gnocchi/status/1014505510609903617 左派と名高い某新聞社の偉い人とご一緒したのだけど、曰く少子化対策の究極は介護等特定職域への外国人労働者の導入しかないでしょうと。外国人労働者と競合する日人のクラスと、これを雇用する日人の間で階級格差が拡大する懸念はと問うたら、日人と外国人と賃金格差を設ければよいとのお返事。 シンガポールとかでは同じ仕事で外国人賃金を抑制するやり方が成立しているけど、日の人権状況や一般国民の認識からして、そういう社会構築ができるものかすっごい疑問を持った。でも、その偉い人はわりかし簡単に言い切っていて、こういう人が外国人労働者導入論の一翼をなしているんだなと思った。 念を押すけど「左派」マスコミですからね、この認識。絶対にご人も子弟も外国人労

    外国人労働導入論の一翼 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    kaos2009
    kaos2009 2018/07/06
    日本人にはベーシックインカムを、という話ではダメなのか