臍炎を患い、丸二日、激痛でのたうちまっていた。おかげさまで今はすっかり良くなっている。今後、趣味のヘソいじりが出来なくなるのは、いささか残念だが仕方がない、人生は諦めの連続なのだから。心配し温かい言葉をかけてくれた家族には感謝している。昨年一年間音信不通状態にあった弟は「大丈夫か?保険入ってるよな」と仕事の合間に電話をくれた。箱職人の元師匠でもある(元とあるのは僕が跡継ぎから丁稚奉公坊主に格下げされたから)義父からは「あとのことは心配するな。いざとなったらサラリーマンを辞めて箱作りを手伝えばいい。月に一万も売上がないが…」と不安を煽る効果しかないエールもいただいた。ありがたい。当初、ヘソの炎症は想定外であり、ただ胃をおさえて転げまわりながら激しい痛みを訴え、悪魔のようにウーウーうなっている僕の様子を妻から聞いて、皆の頭には重大深刻な病気が浮かんだみたいだ。電話の向こうで「若いから…」と言っ