昨今、規模の大きな大学で、インターンシップとして海外学生を受け入れる所が急激に増えつつある。大学の国際化の一環として、文部科学省が推奨しているからだ。滞在期間は夏休みを利用してのことが多いので1、2カ月が標準で長くて1年まで。要は海外からの日本短期留学体験だ。私の勤務先でも、間もなくやってくる時期となる。組織に所属している大学院生が30人程度であるのに対し、ほぼ同数ぐらいを受け入れるまでになった。 インターン希望者は通常、メールで受け入れの可否をこちらの教員に打診してくる。OKが出ればほぼまちがいなく滞在可能である。教員によっては一時期に何人も引き受けるが、私自身は一度も受け入れたことがない。監督責任をとる自信がないからだ。 考えてもみよう。日本にいる間どう生活するか、何の取り決めもない。インターン学生は受け入れ先に一銭も支払う必要はない。滞在費は原則自腹だが、さまざまな補助を日本側から得