JR九州が発足したころの九州エリアでは、博多駅を中心に、鹿児島方面、大分・宮崎方面、長崎方面の、大きく分けて3系統の特急列車が運転されていました。 このうち、鹿児島方面の列車として運転されていたのが、特急「有明」。1992年の特急「つばめ」運転開始前は、鹿児島本線系統の主力だった列車です。 鹿児島本線の特急「有明」 鹿児島本線の特急列車としての「有明」は、1967年に運転を開始。1975年に山陽新幹線が博多駅まで開業してからは、新幹線接続特急として大幅に増発。一時期は32往復も運転されていました。 運転本数だけでも歴史に残りそうな「有明」ですが、かつてはそれ以外にもさまざまな話題を作りあげていました。 今でこそ気軽に乗れる特急列車ですが、かつて急行が主力だった時代の特急列車は、文字通り「特別な急行列車」でした。そのため、特に本線格の路線を走る特急列車では、10両前後の長編成を組むことが当た