6月刊行予定です。 (※5月の日本語学会で販売開始します) 今野真二 消された漱石 明治の日本語の探し方 (笠間書院) ISBN978-4-305-70379-8 C0081 定価:本体4,800円(税別) 菊判・並製・カバー装・448頁 本書では、夏目漱石の原稿を素材とし、 その観察、分析を通して 明治期の日本語のあり方を窺うことを目的としている。 例えば「馬尻(バケツ)」は、 「漱石の用いるあて字のうち、最も有名なものの一つ」と いわれることがあるが、それは正しいみかたなのか。 本書においては、こうした問いにどのように答えればよいのかという、 その「手続き」を示すことを重視している。 明治期の日本語は、 現代の私たちがそれを読んだ時に、 書かれていることが理解しやすく感じるために 「わかっている」と思い込みやすい。 こうした思い込みから離れて、 「明治期の日本語」に近づき、それを玩味す