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ブックマーク / elmikamino.hatenablog.jp (3)

  • 印刷史の盲点 - 記憶の彼方へ

    『印刷史/タイポグラフィの視軸』(asin:4916043820)の「近代日活字史の基礎知識」で、府川充男氏は江戸期の書体に関して当時の身分差別の観点から次のように述べる。 江戸期に、庶民が明朝体の書物を読んだりすることはまずありえませんでした。つまり明朝体は智識階級だけが読む文字だったわけです。(22頁) この一文に関する脚注にはこうある。 庶民の子供が通う手習いで教わる漢字は恐らく数百のオーダーを出なかった。また漢字も行草が基であって、日常読み書きならわす文字は行草プラス仮名が主体であった。草子の類いの紙面に現れる漢字もせいぜい数百、しかも庶民を対象とする書物では漢字にすべて振り仮名が付いていた。対して武士の子弟は三字経、千字文から始まって徹底的な漢字教育を受けた。漢文、漢籍の文字は楷書ないし明朝体であった。武士や僧侶と庶民とでは、<文字生活>に階級的な隔絶があったのである。(2

    印刷史の盲点 - 記憶の彼方へ
    karpa
    karpa 2008/03/26
    盲点といつておきながら、強化してゐるだけではないのか?
  • 絶対文字感と真性活字中毒者 - 記憶の彼方へ

    asin:4416606079 シンプルでほのぼのとした造に惹かれて読み初めた書体デザイナーの片岡朗(かたおか あきら, 1947年生まれ)が書いた『文字』に、凄いらしい人物が登場する。築地電子活版代表の府川充男(ふかわ みつお、1951年横浜生まれ)。片岡朗は府川充男についてこう書いている。 二〇〇五年、府川さんは『聚珍録』というを出しました。全三分冊、総計三五〇〇ページで近世・近代日の印刷史・活字史をまとめた空前の規模の大作です。一見、研究者のための専門書のようですが、過去の活字を図録として見ることのできるこのを、僕は「デザイン書」だと思いました。時代の流れとともに良くなるものもありますが、少なくとも文字は、かつての活字のほうが優れた形をしていた。だから文字を見る目を肥やすには、昔の資料を見ることが大切なのです。『聚珍録』は日中のすべてのデザイン会社に一セットずつ置かれるべ

    絶対文字感と真性活字中毒者 - 記憶の彼方へ
    karpa
    karpa 2008/03/15
    文字の特徴はそらんじられない。さういふことができたひとは(まだ)ゐない。
  • ドキュメンタリー映画『Helvetica』(2007)、無個性の個性 - 記憶の彼方へ

    映画のポスター Helvetica [DVD] [Import] アーティスト: Helvetica出版社/メーカー: Plexifilm発売日: 2007/11/26メディア: DVD クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る 日でもNTTデータなどがコーポレート・タイプ(企業の制定書体)として採用している世界で最も多く使われているといわれるサンセリフの欧文書体のHelvetica(ヘルベチカ、ヘルベティカ)をめぐるドキュメンタリー映画が昨年製作された。すでに欧米各地で上映され、今年に入って日でも女子美術大学で試写会が行われた。知らなかった。 映画『Helvetica』(「小林章のドイツ日記」2007年 05月 26日) HELVETICA(「metabolism」2008.02.20) Helveticaは1957年スイス(スイスのことをラテン語でConfoedera

    ドキュメンタリー映画『Helvetica』(2007)、無個性の個性 - 記憶の彼方へ
    karpa
    karpa 2008/02/24
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