スパークリング清酒の売り場。パッケージのおしゃれなデザインが目を引く=大阪市北区の阪急百貨店梅田本店で2013年12月26日午後5時49分、後藤由耶撮影 結婚式の乾杯酒やバーのグラスを満たす琥珀(こはく)色の滴(しずく)−−。スパークリング(発泡)清酒や古酒(こしゅ)など、従来のイメージを覆す洋酒のような日本酒が売れている。販売量が15年で10倍に伸びた酒蔵もある。日本酒低迷への危機感から始まった研究が10年以上を経て実を結びつつある。 【潮の揺れ、うまみ増す!?】海中で日本酒熟成 静岡・南伊豆 発泡清酒の先駆けは宮城県の酒蔵「一ノ蔵」の「すず音」(300ミリリットル、750円)。日本酒の消費落ち込みへの危機感から1998年に発売した。米と米こうじで造る本物の日本酒だが、アルコール度数が低くて甘酸っぱく、シャンパンのように泡立つ。 一ノ蔵は全国の中小酒蔵24社で作る研究会「日本酒ライス