走る列車がプロレス会場に――。フラワー長井線(山形鉄道)が7月4日、観客とプロレスラーを乗せた臨時列車を走らせる。「車両を壊さない」を最低限のルールに、のどかなローカル線で前代未聞の男女混合バトルロイヤルが繰り広げられそうだ。 企画したのは、「長井市地域おこし協力隊」として長井商工会議所で働く渋谷達郎さんら有志。地元のにぎわいにつなげたいと、山形鉄道に提案した。ただ、公共交通としてはあまりにユニークな企画のため、国土交通省にも可否を確認。長井市中心部で開かれるお祭り「長井おどり大パレード」の開催日に、「ローカル線プロレス」として実現にこぎつけた。 選手を派遣してもらう団体として、東北を拠点に活動する「みちのくプロレス」(岩手県滝沢市、ザ・グレート・サスケ社長)に白羽の矢が立った。しかし、みちプロにはリング外での試合経験がない。そこで、過去にキャンプ場や書店、商店街、工場などでの試合経験があ