NHK大河ドラマ「秀吉」(1996年)で主演し、泥まみれの農民から天下を取るまでの豊臣秀吉を、エネルギッシュに「怪演」した竹中直人さん(59)。18年後、「軍師官兵衛」で再び秀吉を演じた。大河ドラマで1人の俳優が2度同じ役を演じるのは珍しい。竹中さんに「秀吉愛」をたっぷりと語ってもらった。 ――秀吉を2度演じたご感想は。 僕にとって秀吉といったら、子供のころ大河ドラマ「太閤記」で見た緒形拳さんですからね! まさか自分が演じることになるとは……。それも大河ドラマで2度も。でも、2回も演じるとすっかり秀吉が体の一部のようになってしまうんですね。今はもう一度秀吉を演じ、もっと深く掘り下げたいという思いがあります。 ――「秀吉」の時は、どんな思いで臨まれたのでしょう。 秀吉は、ご存じの通り、農民の出で足軽から天下を取った異色の武将です。プロデューサーとは、「とにかくむちゃくちゃ汚くテンション高く、