■鳥栖市の犬尾さん 27日、名人戦前夜祭で 1950(昭和25)年、福岡市で開かれた将棋名人戦で使われた後、一時行方が分からなくなり「幻の名盤」と呼ばれた将棋盤が27日、福岡市のホテルで開かれる名人戦第5局の前夜祭で披露される。
1967年初めに、故大山康晴15世名人と第16期王将戦第3局の将棋を愛知県の旅館「銀波荘」で指した時のことだ。 対局中、私の右側にある香の駒が跳ね上がった。見ると、なんと将棋盤には割れ目が生じていた。私が力を込めて駒音高く着手していたことが、あるいはきっかけとなったのかもしれない。この逸話は当時の観戦記にも掲載されたので、広く知られるところとなった。 近年でも「盤を割られたと伝えられていますが本当ですか」と尋ねられることがある。樹齢を重ねている茅の木の、良質な部分から将棋盤の材料は選ばれている。ベテランの職人が盤を制作していることもあり、大きく割れることはまずない。だが、右端上部に割れ目が入ったのは事実だ。空気が乾燥していたのだろうか。すぐに盤を変えて何事もなかったかのように戦いは続き、この対局は私が快勝して、王将戦で大山15世名人に6連敗していたのを食い止めるに至った。 またこの第3局は
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く