レポート:中村史子 作成日:2016年05月06日 この報告は、2016年03月25日Social Kitchen(京都市上京区)にて開催したオープン・ディスカッション「表現と倫理の現在」(主催:HAPS)について、当日の参加者でもある、中村史子(愛知県美術館学芸員、京都市在住)さんに依頼し、執筆していただいたものです。(*) 中村史子プロフィール このディスカッションは、近年、頻発している表現と社会の間の矛盾や、それに関わる検閲、自己検閲の問題を受けてHAPSのエグゼクティブ・ディレクター、遠藤水城によって企画された。約1ヶ月前に行われた座談会「表現と倫理の間で(*i)」とも連動しつつ、表現をめぐる問題の在り処をその外部から探るディスカッションであった。実際、本ディスカッションにはアートの専門家だけではなく文化人類学者など複数の分野の専門家が登壇しており、それがこの企画を特徴付けていた。