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ブックマーク / www1.odn.ne.jp (11)

  • 真鍋昌平『闇金ウシジマくん』――呉智英の「平板さ」にもふれて - 紙屋研究所

    真鍋昌平『闇金ウシジマくん』 ――呉智英の「平板さ」にもふれて ※9巻の感想はこちら 前回につづいてまた呉智英ネタで申し訳ない。 前回ぼくは、呉について、オタク的知識の幅広さ、古典や教養をひも解くペダンチズムゆえに面白いけども、その論じ方に「平板さ」があって、それは呉が戦後民主主義や左翼的良識への対決を売り物にしてきたために、その仮想敵の影響力が小さくなった現在では単純な対決図式だけが残ってしまったことを起源にしている、というむねを述べた。 この「平板さ」について、『団地ともお』や梶原一騎、近藤ようこの作品などを例にぼくはのべたが、たとえばそういう「平板さ」は、『闇金ウシジマくん』の読みなどにも現れてしまう。 呉は『マンガ狂につける薬 下学上達篇』において、「爛熟した文明に出現した『下流』」と題して、三浦展『下流社会』とあわせて真鍋昌平『闇金ウシジマくん』を評している。 はじめに結論を書い

  • 2008/6/14 近況13 釜ヶ崎でこういう光景をまた見るとは思わなかった

    めったに更新しない(だろう)近況 (文中で、野宿者問題の授業に関して「いす取りゲーム」と「カフカの階段」の譬えがどうだ、とよく書いていますが、それについては「極限の貧困をどう伝えるかを参照してください。) スパムメールを毎日多数削除してますが、間違って知り合いや用事のメールも削除してしまうかもしれません。「返事があって当然なのに、1週間しても返信がないな〜」というときは、(その可能性があるので)お知らせ下さい。 最新の「近況」はこちらです。 ■2008/9/21■ 反貧困キャラバン岡山集会 8月21日以来、なんか忙しくてホムペをやってるヒマがなかった。 ようやく時間が空いたので、しばらく前の報告から幾つか。 9月6日(土)、「反貧困全国キャラバン2008in おかやま」で、講演「現代の貧困をどう理解するか −経済の貧困と関係の貧困と−」を依頼され、1時間半ほど話をした。 ぼくの

    kasuho
    kasuho 2008/06/18
    このような状況で若者が参加してくるというのはとても興味深い。祝祭感覚に浮かされただけで参加するか?あるいは自分の問題として「リアル」に引き受けられるか?どちらもそんなに有り得そうに思えなかったので。
  • 醍醐書房

    小社は、『美術フォーラム21』を出版するために、1999年3月に設立。美術・視覚文化の拡大と深化を目的とした出版活動を目指しています。これまでに、中島貞夫『映画の四日間』をはじめとして、大学の教科書なども手掛けてまいりました。そのほか、民族藝術学会の学会誌『民族藝術』も委託制作しています。

  • 稲井雄人『京大M1物語』

    稲井雄人『京大M1物語』 溺れる犬を叩くという言葉があるが、いまさらこの漫画を「叩く」のは忍びない。しかし、言わせてほしい。 ものすごい失敗作だ、と。 「ものすごい失敗作」というのは、これほど料理しがいのある素材を使いながら、ここまでモノにできなかった漫画というのは珍しいのではないか、という意味だ。とりあげる意欲も起きない駄作とはちがって、あまりにも惜しい。つい言及したくなる「ひどさ」なのだ。 料理しがいのある素材とは「京大」と「M1」(大学院の修士課程1年の意味)である。 「京大」という素材は、最近森見登美彦や万城目学の小説のようなフィーチャーのされ方、もしくは、ある種の「マッド」さと結びついている。いずれにせよ、「京大」ということでたちこめる臭いというものがある。 「M1」という素材は、昨今話題の「高学歴ワーキングプア」というニュアンスと結びついている。大学院生が「増産」され、将来の見

    kasuho
    kasuho 2008/01/19
    せっかくの院生モノだったのにねえ。
  • 紙屋研究所 - 本を出しました 『オタクコミュニスト超絶マンガ評論』

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    kasuho
    kasuho 2007/10/23
    紙屋研究所の漫画評論本。11/26から店頭に並ぶらしい。
  • 間瀬元朗『イキガミ』 紙屋研究所

    間瀬元朗『イキガミ』 漫棚通信ブログ版でとりあげられていて、触発された。 http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_6654.html ずっと前に1巻を読んだとき、どっちつかずの読後感が残っていたんだけど、その正体がつかめない感じで、そのままにしているうちに忘れてしまっていたのだ。 あらすじ紹介は、面倒なので同ブログの紹介文をコピペ。 〈パラレルワールドの現代、日。国家繁栄維持法は、国民に命の尊さを認識させるため、無作為に選ばれた国民を1000人にひとりの確率で死亡させるという法律。小学校入学時に注射されたナノカプセルが肺動脈にひそみ、18歳~24歳で破裂して若者を突然死させる。人にその死亡予告証=「逝紙(イキガミ)」が届くのは死亡の24時間前です。 主人公は死亡予定者に「イキガミ」を届ける公務員。24時間後の自分

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    kasuho 2007/01/23
    「ここでは「お国のために命を捧げる」ことが、何の留保もなく、ストレートに美談へと流れ込んでいるのだ。」
  • 北崎拓『クピドの悪戯 「虹玉」』

    北崎拓『クピドの悪戯 「虹玉」』 ※一部ネタバレがあります 読者と重なるような男性主人公と、とくに理由もなくその男性を好きでいる二人の美人――5巻までは実に伝統的なラブコメだよなあ。 もちろん作者は周到に計算してキャラクター配置をしている。 「クピドの裏側」という「メイキング・オブ・『クピド』」の中でキャラクター設定について作者はこう書いている(「ちょっと話しすぎかもしれません。純粋に作品だけを楽しみたい方はご注意ください」とあるように楽屋話である)。 【麻美】 美人で明るく社交的、でも……見たくないけど、ありえないとはいえない現実感と、女の子がもっていてくれたらうれしい男の夢を併せ持った女性。 【怜子】 少しとっつきづらい性格だけど、美人・巨乳・うぶとたくさんの男性に好かれる要素を持っています。 うむ。ラブコメの伝統にのっとった「正しい」女性像である。 しかし「伝統的」だといっても、それ

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    kasuho 2006/09/05
    はやく最終巻買わねば。
  • 牛乳とうどん粉病の関係

    英国の雑誌「化学と産業」の最新号(12月6日号)が「老生」の手元に届いた。記事の中に面白いのがあるので、読者に紹介したい。題して「牛乳とうどん粉病」である。この不思議な取り合せについて内容がピンとくる読者は恐らくあまり多くはないであろう。ともかくその一部を引用する: 「ブラジルの有機農家は今ズッキーニやキュウリをうどん粉病から守るために牛乳を使っている。 「牛乳には少なくとも、カボチャ(合弁花植物ウリ科)類の植物の葉っぱに取り付く一連の病気から守る在来的な農薬と同等の効き目がある。 「この牛乳に認められる考えてもみなかった防黴効果はブラジル政府の農業研究機関に属する環境科学者ワーグナー・ベテイオリ氏によって発見されたものである。同氏は目下牛乳が有機農薬として普及活動を進めている。 「従来のうどん粉病対策は、硫黄系農薬、化学合成の防黴剤(例えばフェナリモールやベノミールなど)の使用であるが、

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    kasuho 2006/08/03
    あーこれどっかで聞いた事あるな。ほんまかいな。
  • 花沢健吾『ボーイズ・オン・ザ・ラン』

    花沢健吾『ボーイズ・オン・ザ・ラン』 好きな女がこっぴどくヤラれてしまい、その復讐をひ弱な主人公が果たそうとする――いよいよ『宮から君へ』へ似てきた。 知らない人のために書いておこう。 『宮から君へ』とは、新井英樹が91~94年に「モーニング」誌に連載していた漫画だ。愚直ともいえるほどの不器用な情熱で仕事恋愛を押し進めようとする若いサラリーマンの物語である。 これにたいして、花沢健吾『ボーイズ・オン・ザ・ラン』は2005年から現在にいたるまで「ビッグコミックスピリッツ」誌で連載している漫画で、同僚の女性を好きになった営業サラリーマンの不様すぎるほどみっともない生活を描いている。 先述の展開だけでなく、主人公が恋をする女性の形象(とくに目尻のタレ具合と、笑った口の半円状態など)といい、その女性への思慕がみっともなく破られる様といい、スマート・優秀で涼やかなライバル社のサラリーマンの存在

    kasuho
    kasuho 2006/07/22
  • 上田美和『ピーチガール』

    上田美和『ピーチガール』 ある書店のデータだが、上田美和『ピーチガール』が矢沢あい『NANA』と売上を競っているのを見たことがある(1位『NANA』、2位『ピーチガール』)。 『ピーチガール』は、18巻まで発行され完結。現在『裏ピーチガール』として登場人物の一人を主人公にした「外伝」系のものも出され、さらにアニメ化までされているからこの漫画を支持している女性層が一定厚いであろうことは容易に推測できる。 この漫画は、徹底して「反矢沢」的世界観でつくられている。 ぼくは『NANA』の感想のところでのべたように、矢沢あいは『NANA』をひとつの頂点としつつ「絆の共同体」を連綿として描いてきたと思っている。恋仲になった二人だけでなく、三角関係に陥り危機に瀕した(あるいは破壊された)友だちや、それをとりまく友人や家族までがにぎやかに登場し、それらのすべての関係があたたかな絆の共同体へ回収されていく。

    kasuho
    kasuho 2005/11/30
    『ねえ、「矢沢あいも好きだし、上田美和も好きよ」、とかいっている女性がいたら、ちょっとぼくの前に連れて来てくれませんか。その人はきっととんでもないことをたくらんでいるんですよ。世界征服とか。』
  • 紙屋研究所の案内図

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    kasuho
    kasuho 2005/11/30
    漫画評。
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