「富士通の関連会社だと考えたから」。富士ソフトを志望した理由をこう語る野村尚史。富士通にはアメリカンフットボールの社会人チームがある。「その関連会社に入れば、大学時代にどっぷり浸かったアメフトが続けられると考えた」と冗談のような理由を真顔で答えた。そのくらい、5年前はITへの関心が薄い新入社員だったという。 そんな野村も、営業アシスタントとしての経験を積み、昨年夏に独り立ちするや、若手のホープに。監視カメラソリューションや入退室管理システムの新規顧客の開拓で目覚ましい成果を上げている。 その営業スタイルは「ひたすら電話をかけまくってアポをとる」という昔ながらのもの。一見非効率とも思えるが、「自分でアポを入れることで、顧客に話をする内容や聞かれても答えられないことが事前に整理できるのでいい」と野村。地道な努力が実を結び、半年間で公共機関を中心に約20件の顧客を獲得。毎月約300万~1000万