駒の湯温泉の旅館倒壊現場で行方不明者の捜索をする警察官ら=15日午前9時58分、宮城県栗原市で共同通信社ヘリから 岩手・宮城内陸地震で、宮城県栗原市の温泉旅館「駒の湯温泉」の災害現場で15日に発見された男女3人の遺体のうち、2人は宿泊客の東京都葛飾区の地域プランナー、麦屋弥生さん(48)と、東京都北区の鉄道博物館学芸員、岸由一郎さん(35)と判明した。 また同じ現場で死亡が確認されたもう1人の女性は経営者の妻、菅原チカ子さん(80)と判明。まだ現場には4人が取り残されており、警察や消防が懸命の救出作業を続けている。 麦屋さんと岸さんは、廃線になった第三セクター「くりはら田園鉄道」の資産の保存活用に関する検討委員会のメンバーとして、13日に会議に出席し、この旅館に宿泊していた。麦屋さんは14日には同市の湿原で環境資源調査を行う予定だったという。 栗原市のまちづくりアドバイザーを務めていた麦屋