熊本電気鉄道の線路のレールを外してバス専用道路とし、合志市・熊本市北部と熊本市中心部を結ぶ新バスシステム計画について、熊本市や県などでつくる都心結節計画検討委員会(委員長・森田弘昭副市長)は、11年春の九州新幹線全線開通までの導入を断念した。熊本電鉄が6月に金融機関の支援を受けるなどして抜本的な経営再建計画をスタートさせ、新たな設備投資が困難となったため。 森田副市長は「非常に残念だが、バスシステムの調査などすでに発注している分は、中長期的に重要な資料となる。将来は完成させたい」と話した。 熊本電鉄は04年、市電に接続できる次世代型路面電車システム(LRT)計画を発表。同電鉄の熊本市側の終点の藤崎宮前と、市電が走る同市中心部は約1キロ離れているため、新システムで市電と結ぶ計画だった。 しかし、採算性の問題に加え、交通渋滞を引き起こす懸念があるため実現は困難として、同委員会が電鉄の線路をバス