新潟県は7日、北陸新幹線(長野−金沢間)の建設主体である鉄道建設・運輸施設整備支援機構に対し、上越駅(仮称)が高速通過できる設計になった具体的な理由の説明を求める申入書を郵送した。 上越駅について同県は、同新幹線を運行するJR東日本と西日本の境界駅に当たり、安全上の見地からも本来すべての列車が停車して乗務員を交代すべきだと主張。これまでも、高速通過できる規格で設計された理由の説明を求めてきた。 上越駅に各駅停車タイプの列車しか止まらない場合、直江津から東京までの所要時間は2時間45分〜3時間。現行のほくほく線「はくたか」と上越新幹線「とき」を利用した平均2時間15分より遅くなり、資金負担をするメリットがないとして同機構に工事認可申請の取り下げを求めている。