名松線の全線復旧を求める会(結城実会長)は9日、活動を盛り上げるため一般市民を対象に広く会員を募ることを明らかにした。 同線(松阪-伊勢奥津)は昨年10月の台風18号の影響で沿線の盛り土などが流出。一部区間(家城-伊勢奥津)が不通となり、運行するJR東海が同区間の廃止方針を打ち出している。 同会は現在、沿線の自治会や老人クラブの役員を中心に会員24人。今後は団体、個人の会員を募集し、1口100円(10口が上限)の年会費を納めてもらい、会の活動費に充てるとしている。13日に津市美杉町八知の旧美杉東小学校で行われる八知納涼大会で募金箱を設けるという。 また、結城会長ら会役員はこの日、津市役所を訪れ、松田直久市長と懇談。取り組みなどについて説明した際、松田市長は「県と同調し、全線復旧へ向けて努力している」と述べた。【谷口拓未】 〔三重版〕