次世代型路面電車(LRT)の横浜市への導入を考える「二〇一五夏LRTフォーラム」が四日、同市中区の市開港記念会館で開かれ、市民ら約百人が専門家の話に耳を傾けた。 NPO法人「横浜にLRTを走らせる会」の主催で、毎年開いている。市は今年初め、「市都心臨海部再生マスタープラン」を策定し、みなとみらい地区など臨海部五地区でLRTの導入を検討するための調査費を、昨年度の七百五十万円から三千万円に増額。これを受け、今年は回遊性をどう高めるかなど具体的な提案もあった。 地域公共交通総合研究所の服部重敬研究員は、欧米での導入事例を紹介し、「公共交通機関の存在感を示すことで都市がにぎやかになる」と説明。「費用分析だけでは算定できないまちづくりの便益を、いかに採算性に織り込むかが課題」と話した。 (小沢慧一)