仙台市地下鉄東西線の2015年開業に向けて、15日に若林区荒井の車両基地でベールを脱いだ「東西線2000系車両」は、デザインと機能にさまざまな工夫が施されている。 車両はアルミ合金製。コストと環境負荷を低減するため無塗装とし、両側の上部に水色のライン、中央部には広瀬川の清流や青葉山の自然などをイメージした青、緑、黄、オレンジの4色の四角形を等間隔に並べた。 車内は座席が鮮やかな青、壁を白っぽいクリーム色にして洗練された雰囲気を演出。窓を開閉できない固定式にして壁を薄くしたほか、中づり広告スペースを設けず、網棚も最小限にして車内空間を確保した。各乗降口には英語や中国語など4カ国語表記の案内モニターを取り付けた。 バリアフリー設備の充実も図った。車いすスペースを車両ごとに設けたほか、乗降口上部に扉の開閉動作を知らせるランプとチャイムを設置、視覚・聴覚障害者が認識しやすいようにした。高齢者