「エクスペリエンスデザイン」は、言葉通りにとらえると「(ユーザーの)体験をデザインする」ことですが、モヤモヤと抽象的でイメージが難しいものです。 「モノ」から「コト」の消費へと時代が移るなか、顧客体験を中心に置いてサービスやプロダクトを考えるエクスペリエンスデザインがウェブサイト、アプリ設計などでも注目されています。 なぜいま、企業はエクスペリエンスデザインに力を入れようとしているのか。エクスペリエンスデザインで課題を解決するための考え方について、電通エクスペリエンスデザイン部の岡田憲明氏に聞きました。 エクスペリエンスデザインというと、一般的にユーザーが直接触れたり、体験したりするフロントのエクスペリエンスを考えがちですが、それだけではありません。我々は図1のように、社内に対する「スタッフエクスペリエンス」と顧客に対する「フロントエクスペリエンス」に大きく分けて考えています。 たとえば、