タグ

ブックマーク / ikedanobuo.livedoor.biz (65)

  • 原子力2.0 : 池田信夫 blog

    2013年08月18日18:02 カテゴリエネルギー 原子力2.0 きのうは姫路の青年会議所の主催する討論会で、小出裕章氏と討論した。どうせ話は噛み合わないだろうと思っていたが、意外に一致点があった。特に国連科学委員会やWHOの調査によれば、福島事故の放射線による死者は出ないこと、石炭の健康リスクは原発よりはるかに大きいことについては彼も同意した。 書は、今や環境への最大の脅威は石炭であると指摘する。WHOによれば、喫煙なども含む大気汚染の死者は世界で年間320万人に上るが、中でも最悪の汚染源は石炭で、その健康リスクは少なくとも原子力の500倍は大きい(しかもこれは地球温暖化を含んでいない)。 特に中国は世界の石炭の半分を燃やしており、さらに毎週1基以上のペースで新しい石炭火力発電所を建設している。これを止めるには、原子力しかないと著者は主張する。ただし軽水炉はコストの点でシェールガス

    原子力2.0 : 池田信夫 blog
    katow
    katow 2013/08/18
  • 日本経済のボトルネックはデフレではない : 池田信夫 blog

    2012年11月27日11:23 カテゴリ経済 日経済のボトルネックはデフレではない 「リフレで日経済の問題は解決しない」というと「じゃあどうすればいいんだ」という質問が必ずある。この答は簡単ではないが、きのうのアゴラ経済塾で使ったスライドで、あえて超簡単に説明してみよう。 日経済が行き詰まっている最大の原因は、ゼロ金利で流動性の罠に陥って「意図せざる金融引き締め」が起こっていることだ。これは金融的な現象だが、その原因は金融市場にはない。ここがむずかしいところで、流動性の罠は自然利子率が実質金利より低いとき起こるものだが、自然利子率は以前の記事でも説明したように実体経済に中立な実質金利で、日銀のコントロールできない実物変数である。 では自然利子率は何で決まるのだろうか。ややこしい計算を省いて結論だけいうと、潜在成長率で決まる。したがって現在のように自然利子率が低い(マイナスになってい

    日本経済のボトルネックはデフレではない : 池田信夫 blog
    katow
    katow 2012/11/27
    論旨は分かりやすいし、その通りだと思った。安部さんの主張も図にかいてくれ。
  • 政党政治という幻想 : 池田信夫 blog

    2012年09月02日12:22 カテゴリ法/政治 政党政治という幻想 島田裕巳氏のツイートと同じことを思っていたので、ちょっとメモ。最近の政治を見ていると、政党という単位が機能しなくなっているのがよく分かる。民主党も政権をとるための道具で、政治結社ではなかったようだ。これから、維新など新しい政党が生まれるのだろうが、政党としてのまとまりを維持するのが難しいだろう。きのう松野頼久氏など5人が大阪維新の会に参加すると表明したが、松野氏は「TPPを慎重に考える会」の幹事長だ。「維新八策」で「TPP参加、FTA拡大」を重点政策として掲げる維新の会に参加するのは、政策より選挙で生き残ることが優先だということだろう。維新の会は、こんな政治家ばかり集めてもしょうがないのではないか。 前にも書いたようにdemocracyを「民主主義」という理想ととらえるのは間違いで、それは「民衆支配」であり、その実態は

    政党政治という幻想 : 池田信夫 blog
    katow
    katow 2012/09/02
    肉体政治って初めて聞いた
  • 橋下徹氏のための日銀法入門 : 池田信夫 blog

    2012年04月13日15:13 カテゴリ法/政治 橋下徹氏のための日銀法入門 大阪市の特別顧問に高橋洋一氏が就任したと聞いて危惧していたのだが、橋下市長が日銀法の改正に言及し始めた。政治が日銀人事に口を出すのは当然だ。むしろ、目標の独立性と手段の独立性を混同している。目標は政治が決めるべき。そしてその目標を達成する手段は専門家に任せるべき。首長と教育委員会の関係と全く同じだ。日銀が全て正しい判断をするわけではない。これは高橋氏がよくいう嘘である。日銀法には、その目的がこう書かれている。第1条第2項 日銀行は、前項に規定するもののほか、銀行その他の金融機関の間で行われる資金決済の円滑の確保を図り、もって信用秩序の維持に資することを目的とする。 第2条 日銀行は、通貨及び金融の調節を行うに当たっては、物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資することをもって、その理念とする。こ

    橋下徹氏のための日銀法入門 : 池田信夫 blog
  • 橋下徹氏への反論 : 池田信夫 blog

    2012年04月08日11:35 カテゴリ法/政治 橋下徹氏への反論 きのうの記事に、橋下市長から直接、反論をいただいた。たくさんのツイートにわかれているが、時系列に並べると、日の識者は行政責任を負う仕事をして、そしてまた研究活動に戻るとか、そのような人材流動が必要だと思う。単なる審議会や委員会ではダメだ。で、朝から何をぶつぶつ言っているかと言うと、池田信夫氏にはがっかりした。この人も普通のモノ知りレベルだった。 何よりも、細かな知識を述べるだけで、事の質を突いていない。これは行政をやったことがないからでしょう。例えば消費税は20%にする必要があると述べられていますが、今の日の統治機構のままで消費税を20%も上げれば、どれだけ無駄遣いが生じるか、改革は完全にストップです。 池田氏は政治のプロセスを全くご存じないようだ。消費税20%と言うのは簡単だが、じゃあどうやって実現するか。今の5

    橋下徹氏への反論 : 池田信夫 blog
    katow
    katow 2012/04/08
    池信先生が反論が来たので喜んでいる
  • 東電のスマートメーター「国際入札」は延期して見直せ : 池田信夫 blog

    2012年03月26日12:02 カテゴリテクニカルエネルギー 東電のスマートメーター「国際入札」は延期して見直せ アゴラで松徹三さんからスマートメーターについて問題提起があったので、以前の記事でもふれたことだが、現状を解説しておく。 週刊ダイヤモンドによれば、3月12日に行なわれた東電のスマートメーター国際入札の説明会には70社以上が集まったが、そこで渡された仕様書は東電と出入り業者4社の決めた規格でがっちり固められていた。入札そのものは10月だが、仕様は4月に決定し、応札者はそれで製造しなければならない。つまり経産省の「コスト削減」を求める行政主導で形だけは国際入札にしたが、実態は「電力ゼネコン」との随意契約で1700万台も配備するのだ。 この「談合入札」が問題なのは、コストが上がるだけではない。技術が東電の独自規格で、電力使用量を30分ごとに東電に送る機能しかないことだ。このように

    東電のスマートメーター「国際入札」は延期して見直せ : 池田信夫 blog
    katow
    katow 2012/03/26
    ひどそうだな。まあ独占維持、というよりは単に東電も官僚もIT音痴なのが原因な気がする。
  • 孫正義氏のはまった「コンセンサスの罠」 : 池田信夫 blog

    2012年03月02日16:20 カテゴリIT 孫正義氏のはまった「コンセンサスの罠」 900MHz帯の周波数割り当ては、予想どおりソフトバンクモバイルに決まった。ここまでの経緯は私がずっと書いてきたので繰り返さないが、孫正義社長が記者会見で「700MHz帯については名乗り出ない」と言明したのには引っかかった。 これで3スロット割り当てることが決まった700MHz帯は、ドコモ、KDDI、イーアクセスで決まり、美人投票も行なわれないだろう。時価1兆円以上の国民の財産が、競争もなしに無料でもらえる日はいい国である。 もともと900MHz帯は700MHz帯と一体で割り当てられる予定だったが、なぜか900MHz帯だけが今年に前倒しされた。これは「帯域が逼迫しているため」というのが表向きの理由だが、実は帯域の半分以上を占めるMCAなどが立ち退くのは2015年以降なので、急ぐ必要はない。ほぼ同じ条件

    孫正義氏のはまった「コンセンサスの罠」 : 池田信夫 blog
  • NHKは低線量被曝について正しい番組を放送せよ : 池田信夫 blog

    2012年02月01日12:54 カテゴリメディア NHKは低線量被曝について正しい番組を放送せよ 私が先月のブログ記事で批判した「低線量被ばく 揺らぐ国際基準」について、専門家112名の抗議文がNHKに提出された。内容は、私が続報で指摘した事実とほぼ同じだ。ICRPのクレメンス科学事務局長のインタビューで「DDREFによる補正」を字幕で「リスクを半分にした」とすり替えている。 「線量が半分になった」という表現が根拠不明。 ICRPは1990年の60号勧告で基準線量を規制強化したのに、この番組は「原子力産業の圧力で緩和した」と逆の話にしている。これを東京新聞のように「原発推進団体が抗議」と報じるのは問題を歪曲している。ここに名を連ねているのが原子力推進派の人々であることは事実だが、彼らが問題にしているのはNHKの事実誤認(あるいは捏造)である。特にICRPが規制を緩和したというのは致命的な

    NHKは低線量被曝について正しい番組を放送せよ : 池田信夫 blog
  • 福島で健康被害は出ない : 池田信夫 blog

    2012年01月20日09:58 カテゴリエネルギー 福島で健康被害は出ない きのうのニコ生アゴラのテーマは「放射能」。高田純氏の現地調査による報告が中心だった。彼の結論は「福島で健康被害は出ない」。これは中川恵一氏の結論とも一致し、事故後に開かれた二つの放射線に関する学会でも同じ結論が出ている。福島県の健康管理調査の結果も同じだ。 いまだに「内部被曝が恐い」という都市伝説があるが、高田氏が実測した結果でも、内部被曝は生涯線量で最大数mSv。これも福島県の調査と同じだ。物によって摂取する放射性物質も無視できる程度であり、松田氏は「4月から規制が500Bq/kgから100Bq/kgに強化されるのは福島県の農業被害を拡大する」と批判していた。「命は金に代えられない」という類の話も、今回は命に別状はないのだから問題にならない。 コメントは3万以上つき、「原発推進派の話は信用できない」という意見

    katow
    katow 2012/01/20
    週末にタイムシフトで観よう
  • 橋下徹氏のサンドバッグになった山口二郎氏 : 池田信夫 blog

    2012年01月18日10:01 カテゴリ法/政治 橋下徹氏のサンドバッグになった山口二郎氏 いろいろ話題になっている橋下徹市長と山口二郎教授の討論がネットに残っていたので見た。おもしろい。 ひとことで言うと、山口氏はサンドバッグ状態である。それもグローブを装着して身構えているボクサーの前に顔を突き出して「殴ってください」と言ったようなものだ。1時間近い番組の中で、橋下氏が大阪都構想や教育条例を大々的に宣伝したのに対して、山口氏が言ったことは「選挙で勝ったからといって正しいとは限らない」といった超原則論だけ。 テレビの討論番組が、これほど一方的になるのは珍しい。普通は、山口氏のような人は出てこない。橋下氏の政策の中身をほとんど知らないで、「競争原理はよくない」といった抽象論だけで批判できると思っていたのだろうか。私も彼のを読んであきれたことがあるが、北大グループはいまだに絶対平等主義

    橋下徹氏のサンドバッグになった山口二郎氏 : 池田信夫 blog
    katow
    katow 2012/01/18
    >過剰なコンセンサス>なるほど・・・と、池信先生の嫌いなブクマをぽちっとしておくw
  • 朝日新聞のあおる放射能の恐怖 : 池田信夫 blog

    2011年12月24日09:14 カテゴリメディアエネルギー 朝日新聞のあおる放射能の恐怖 きのうの記事では反原発派の言論攻撃が蓑田胸喜に似ていることを紹介したが、蓑田は日を暴走させた主犯ではない。彼の極端な言説は次第に政治やメディアの主流からは敬遠され、『原理日』も1944年には廃刊された。しかし蓑田がはずみをつけた好戦的な世論の暴走は止まらなかった。それを推進した主犯は、新聞である。 半藤一利氏は、1931年の満州事変のあとの朝日新聞の方針転換をこう書いている:事変が起こった9月18日から即座に、東京朝日は陸軍擁護の太鼓をたたきだしたのに、大阪朝日はそれとは別に「中国民族主義の積極的肯定」という理念をかかげ、軍部批判の筆鋒をゆるめようとはしませんでした。その結果、何が起こったかといえば、在郷軍人会や主戦強硬派による非売運動であったのです。奈良県下では一部も売れなくなったといわれてい

    朝日新聞のあおる放射能の恐怖 : 池田信夫 blog
    katow
    katow 2011/12/24
    やっぱり池田信夫ブログ側のボタンを非表示にしただけか。はてな側がそんな機能をまさか付けたの?と若干面白期待したが
  • 正統の憲法 バークの哲学 : 池田信夫 blog

    2011年11月28日10:36 カテゴリ 正統の憲法 バークの哲学 きのうの選挙を受けて「大阪都」の問題が盛り上がっているが、「地域主権」などというナンセンスな公約をかかげる民主党政権には、この問題は受け止められないだろう。近代国家の「国のかたち」を考える上で、合衆国憲法は重要な素材である。 一般には、アメリカの独立革命はルソーにつながるフランス革命の「人権宣言」や「民主主義」の延長上にあると思われているが、独立革命を支援したバークがフランス革命を強く批判したように、両者は別の思想にもとづいている。人権宣言が人類に等しく与えられた「天賦の権利」を根拠とするのに対して、最初の合衆国憲法には「人権」も「平等」も出てこない(平等は修正第14条で入った)。 独立当時のアメリカの状況は、現在の欧州に似ている。13の国(state)が国から独立したものの、バラバラの法律をもち、州際の取引には関税

    正統の憲法 バークの哲学 : 池田信夫 blog
    katow
    katow 2011/11/28
    >合衆国憲法はバーク的な保守主義にもとづいて民主主義を抑制するための制度である>そういう考え方があるのか。勉強したことないな。しかし結論の「ルソーの「立法者」」はまだ意味が分からない
  • 持続可能なエネルギー : 池田信夫 blog

    2011年09月13日12:00 カテゴリエネルギー 持続可能なエネルギー ビル・ゲイツのねらいは原発推進ではなく、温室効果ガスを減らすことだ。彼は再生可能エネルギーにも投資しており、特にアメリカには広大な砂漠があるので、風力発電が有望だという。太陽光も有望だが、今の太陽電池はコストが高くて化石燃料に太刀打ちできない。だから今の技術に補助金を出す政策はナンセンスで、研究開発を補助すべきだ。 彼が推薦してくれたエネルギー問題のガイドブックが書で、原著はまるごと著者のウェブサイトで読める。著者はケンブリッジ大学の教授で、科学者らしく徹底的に数字にもとづいて、多くのグラフでエネルギー問題を解説している。 彼の試算は再生可能エネルギーに好意的だが、環境問題が大きな障害だ。イギリスは欧州でもっとも風力に恵まれているが、風力発電は騒音問題でいやがられるので、立地できる面積が限られる。太陽光は採算が

    持続可能なエネルギー : 池田信夫 blog
  • ソフトウェアが世界を食う : 池田信夫 blog

    2011年08月24日12:06 カテゴリIT ソフトウェアが世界をう マーク・アンドリーセンのWSJインタビューが話題になっている。日語版は有料なので、適当に(私見をまじえて)訳しておこう。HPはPC事業を売却する意向を固めた。グーグルはモトローラを買収したが、この二つの事件は同じことを示している:ソフトウェアが世界をっているということだ。価値の源泉はソフトウェアにあり、ハードウェア産業は新興国に移ってゆく。この動きにそってすぐれたソフトウェアの開発に特化した企業だけが生き残り、そしてハードウェア企業を飲み込むのだ。 私の投資しているFacebook, Groupon, Skype, Twitter, Zynga, Foursquareなどは、株式市場で過大評価されているといわれるが、逆だ。そのポテンシャルはまだまだ大きく、市場はそれを過小評価している。アップルのPERは15.2で

    ソフトウェアが世界を食う : 池田信夫 blog
    katow
    katow 2011/08/24
    この事実が、官僚・政治家・マスコミ・国民含めて一切合財理解されていないのが日本。
  • 松本発言をめぐる奇妙な「空気」 : 池田信夫 blog

    2011年07月05日12:43 カテゴリメディア 松発言をめぐる奇妙な「空気」 松復興担当相が辞任した。これ自体は当然のことだが、ここまで来る経緯には違和感を感じる。当日(3日)には報道がなかったのに、地元のローカル民放の映像がYouTubeに投稿され、それが3日の深夜から100万回以上も再生される大騒ぎになってから、翌日やっと報道が始まった。 それも毎日新聞は「松復興担当相:岩手、宮城知事と会談『復興は知恵合戦』」と暴言にはまったくふれず、NHKも夜になって小さな扱いで報じただけだ。野党の対応も奇妙だった。自民党の石原幹事長は「釈明をするか、釈明するつもりがないなら辞めるしかない」と、陳謝すれば辞任要求はしないような腰の引けた発言をし、公明党も辞任要求をしなかった。 これはおそらく、松氏が「同和のボス」として知られているからだろう。あの程度の知能の人物が閣僚までやれるのは、彼が

    松本発言をめぐる奇妙な「空気」 : 池田信夫 blog
    katow
    katow 2011/07/05
    まあそうだろうな。
  • 自由主義と個人主義の間 : 池田信夫 blog

    2011年07月01日10:34 カテゴリ 自由主義と個人主義の間 昨今の混乱をきわめた政治を見ていると、日人には合理的な意思決定は無理なのかなと思ってしまう。これは丸山眞男を初めとして近代の知識人が、くり返し問い続けたテーマである。従来の丸山論では、日の特殊性を分析する彼の問題意識に賛同する者と、彼が理想化した(実在しない)西洋とひとリ芝居をしていたたけじゃないのという吉隆明などの批判がある。 書は、その西洋的理念に二つの要素があったことを指摘する。それは現代でいえば、フリードマンやハイエクのような明るい自由主義と、テイラーやグレイの批判する暗い個人主義の違いともいえようか。前者は論理によって学ぶことのできる普遍的真理で、日人であっても一定の知性があれば身につけることができるが、後者は特殊キリスト教的な情念で、勉強で身につけることはできない。 西洋人は意識していないが、彼らの

    自由主義と個人主義の間 : 池田信夫 blog
  • カントの「コペルニクス的転回」 : 池田信夫 blog

    2011年06月19日17:07 カテゴリテクニカル カントの「コペルニクス的転回」 原発をめぐる議論が不毛な罵り合いになるのは、推進派と反対派が別の「宗教」で、最初から結論が決まっているからだ。人間が論理的に話し合えばわかるというのは大きな間違いで、人間は最初からもっている先入観を事実で確認するのだ。 カントは、こうした構造は認識に普遍的なものだと考え、書を形而上学(素朴実在論)の批判として書いた。認識は存在の反映ではなく、認識が存在を作り出すのだ。このコペルニクス的転回の最初はヒュームだが、カントはそれによってニュートン力学の正当性を証明しようとした。 「物自体」は認識できないが、それがどういう状態で存在するかは人間の主観で決まる。ではその主観的な認識は何によって決まるのか。それを決める思考様式を彼は先験的カテゴリーと呼んだ。世界を理解するためにまず必要なのは、このカテゴリーを共有

    カントの「コペルニクス的転回」 : 池田信夫 blog
    katow
    katow 2011/06/19
    池信先生がついにカントまで遡ってる!ww気持ちは判りますがwでも大学の頃読んだ内容覚えてないなあ>純粋理性批判
  • 小泉純一郎という奇蹟 : 池田信夫 blog

    2011年06月03日17:41 カテゴリ法/政治 小泉純一郎という奇蹟 民主党のドタバタにはあきれるしかないが、きのうアゴラBOOKセミナーで田原総一朗さんに「なぜ日政治はこれほどグダグダになるのか」ときいたら、「かつての自民党は派閥の集金力が求心力になっていた。金を集められる人望のある政治家が派閥の領袖になり、彼が集めた金が政治力の源泉だった。それが90年代以降、日経済に余裕がなくなり、派閥の力が落ちて求心力がなくなった」とのことだった。 自民党にはもともと政策なんかなく、官僚の決めた政策にからむ利権を選挙区に分配するのが政治家の仕事だった。しかし田原さんの言葉でいえば、政治が「利益の分配」から「負担の分配」に変わったとき、こうした集金モデルは機能しなくなった。そのとき金の力に代わって政治を動かすようになったのは、世論を動かす言葉の力だ。しかし戦後の政治には言葉の力で政治家を鍛え

    小泉純一郎という奇蹟 : 池田信夫 blog
    katow
    katow 2011/06/03
    これからの政治は「制度」なのか「人」なのか。とても面白い命題、そして早々に一旦決めないといけない命題。
  • 核のゴミ問題は解決できる : 池田信夫 blog

    2011年05月22日13:11 カテゴリエネルギー 核のゴミ問題は解決できる 原発を批判するとき「核のゴミが処理できない」とか「何百年後までも管理しなければならない」といった話がよくある。先日のインタビューで河野太郎氏も、日の核燃料サイクルは破綻していると指摘していた。 最終処理は国内でできず、六ヶ所村の中間処理場も稼働していないため、核のゴミは満杯で、特に福島第二原発に貯蔵されている使用ずみ核燃料はキャパシティが限界に来ているという。経産省の官僚が書いた怪文書「19兆円の請求書」のいうように、核燃料サイクルにこれ以上コストをかけることは正当化できない。地下数百mに埋めることは可能だが、周辺の住民が反対するので国内では困難だろう。 しかしこの問題の解決は、技術的には容易である。大前研一氏もいうように、再処理なんかしないで、放射性廃棄物をドラム缶に入れて日海溝の底1万mに投棄すればいい

    核のゴミ問題は解決できる : 池田信夫 blog
    katow
    katow 2011/05/22
    しまったこの対談のタイムシフトまだ視てない。えらい(名古屋弁:大変な)意見を堂々と言うなあ池信先生は…
  • 原発は政治である : 池田信夫 blog

    2011年05月17日21:49 カテゴリエネルギー 原発は政治である 来月のBookセミナーでは、アゴラブックスから復刊する『原子力戦争』について田原総一朗さんに話を聞く。私は学生時代に映画で見たことがあるが、日政治の暗黒面を原発を素材にして描いたものだ。 原発は高度成長の象徴だった。これを日に導入したのは正力松太郎であり、それを大きな利権にしたのは田中角栄や中曽根康弘だった。都市から地方へ所得再分配を行なう自民党政治家にとっては、原発を初めとする発電所は大きな利権の源泉となった。電源立地交付金という形で地元に落ちる資金のかなりの部分が、政治家への賄賂だった。『原子力戦争』は、その実態を生々しく描いている。 これに反対する勢力も政治的だった。60年代後半の学生運動が挫折し、70年代に公害反対運動にテーマを移し、その象徴として原発が標的になったのが70年代後半だった。このため、原発

    原発は政治である : 池田信夫 blog