10連休となる今年のゴールデンウイーク(GW)をにらみ、大手旅行会社に海外旅行の予約が殺到している。「1月下旬時点の予約数は昨年の2.5倍」(JTB)という盛況ぶりで、完売するツアーが続出。急きょチャーター便を確保して追加ツアーを組むなど、旅行業界は「改元特需」に沸いている。 旅行大手のエイチ・アイ・エス(HIS)では、GW中の海外旅行に1月中旬時点で昨年の3倍を超える予約が入った。例年のGW商戦は年明けから動き始めるが、今回は「昨年11月半ばに人気の渡航先がほぼ完売した」(広報室)。平日を挟まないため予定を立てやすく、早々に日程を決める動きが広がったようだ。 HISによると、短期の休暇では敬遠されがちな欧米など遠隔地の予約が増えているのが今年の特徴。伸び率トップは前年比11倍のオーストラリア・ケアンズで、これに米国のニューヨークとロサンゼルスがそれぞれ7倍で続く。期間が長いこともあり価格