週末、猫の月命日だったので神社へ行ってきた。 ご近所の神様ゆえ、住所を告げて「うちに帰りたそうにしてたら連れてきてやってください」とねんごろにお願いする。 朝晩線香をたき、暑い盛りに花が絶えないように小まめに面倒をみたり、なんやかや手数がかかるせいか、いなくなったという心持があまりしない。 洗濯をしてても邪魔しにこなくなったとか、明け方にフライングボディプレスをかけてこないとか、クリームパンみたいな形の前足をふにふにできないとか、欠伸をしたところに指を突っ込むいたずらをできないとか、生活の折々に「あの肉体がないんだな」と感じることはしばしばある。 それらはちょっとつまらないことではあるのだけど、肉体があってもなくてもうちの猫は相変わらずうちの猫なのは思いがけず面白い現象だ。 肉体をなくしたぶんパワーアップして我が家に遊んでいる感覚すらあるものだ。 心覚えのない物音がしたり、室内に気配を感じ