JR北海道でレール計測データの改ざんが行われた問題で、一部の保線担当社員が国土交通省の特別保安監査に対して「先輩社員から『異常な数値は入力できない』と教わったため、数値を変えた。悪いこととは思わなかった」などと説明していることが同省関係者への取材でわかった。 同省では、改ざんが慣習として引き継がれていた可能性があるとみている。 同社によると、列車の待機などに使われる副本線と、列車の進路を変更する分岐器では、社員がレール幅などを計測した後、保線担当部署のパソコンにデータを入力する仕組みになっている。レール幅などは、社内規定で補修の基準値があり、超えると15日以内に補修しなければならない。 同省関係者によると、複数の若手社員が調査に対して「先輩から『基準値を超えたデータはパソコンに入力できない。基準値内に数値を変えなさい』と指導された」などと説明。「習った通りにしたので、改ざんが悪いこととは思