首都圏では毎日暑い日が続き、梅雨というよりもすっかり夏本番の天気が続いている。雨が降るべきときに降らない状況が続くと、気になるのは水不足だ。早いところでは6月から関東や東海、四国や中国地方の一部で、取水制限が行われている。 取水制限は、上水道の原料となる川から取り入れる水量を制限することだ。水のサプライチェーンとして考えれば、川上における原材料の供給が制限された状態だ。しかし、今の状態は水不足に対する懸念はあるものの、まだ企業経営や日常生活への影響は限られている。天からの恵みによって、事態の好転を祈るばかりだ。 水不足がより深刻になった場合、取水制限と共に給水制限を行う。給水制限には、給水の水圧を下げて蛇口から出る水の量を少なくする「減圧給水」と、通常24時間供給されている水道水を、時間制限する「時間給水」がある。供給能力よりも需要が上回っていれば、どんなサプライチェーンでも同様の処置が取