プロセッサの基本動作は,主メモリーに記録されているデータを読み込んで処理し,その結果を主メモリーに格納することです。主メモリーに記録されたデータは通常,電源供給が止まると消えてしまいますので,保存が必要なデータは,ハード・ディスク・ドライブやフロッピ・ディスク・ドライブといった補助記憶装置*1を使って保存します。 この際,ほとんどのOSでは「ファイル」という形式でデータを保存します。ファイルとは,関連性のあるひとまとまりのデータに名前などのラベルを付けたものです。データをファイルの形で管理するのは,データの検索や複製,削除といった管理作業がしやすくなるためです。Linuxでも基本的にはデータをファイルの形で保存,管理します。例えば,エディタで文書を編集する際は,データをファイルから読み込みますし,編集結果もファイルに保存します。また, cpコマンドでファイルをコピーするといった作業も日常的