2009年6月24日のブックマーク (1件)

  • 恐山あれこれ日記: 「自己」という欲望

    「自己」という欲望 昨年茨城県土浦市のJR駅頭で起きた通り魔殺傷事件の犯人、金川真大被告が最近の公判で行った発言が報道されました。その内容がある種の「衝撃」をもって伝えられているようですが、私には何となく、彼の言いたいことがわかるような気がするのです。 彼はまず、善悪の区別がつくのか?と問われて、「常識に照らせば」と答え、「常識を取り外せば」と重ねて問われると、「善悪自体存在しません」と言います。 このほかにも彼は、様々に問いかける相手に、「常識を通せば」「常識で考えれば」と繰り返し、そのたびに、「常識外」の考えを述べるのです。つまり、「常識」は理解できるが、自分はそれを拒絶しているのだ、と言いたいのでしょう。それはすなわち、「常識」を規定する「他者」の拒絶、なのです。さらに言うと、拒絶しても構わない程度の関係しか「他者」と結べてこなかった、ということでしょう。人間の存在、あるいは「自己」

    kazunt
    kazunt 2009/06/24