ウクライナでの戦闘が絶えない。ロシア産エネルギー資源へのさらなる制裁の可能性が排除できない。「日本経済は原油と石炭を禁輸しても、ダメージはあるものの耐えられなくはない。だが「欧州がロシア産天然ガスを禁輸すれば『世界の終わり』を導く」。みずほ証券チーフエコノミストの小林俊介氏はこう警告する。 (聞き手:森 永輔) ロシアがウクライナに侵攻してから2カ月がたちました。東部マリウポリをめぐって激しい戦闘が続いており、収束する兆しはいまだ見えません。今後の展開として、エネルギー取引を対象とするさらなる経済制裁も視野に入ります。日本は4月8日、ロシア産石炭の輸入禁止を決めました。この禁輸措置の対象が原油や天然ガスに広がる可能性も否定できません。 今日は、仮にそうなった場合に生じるダメージについて伺います。小林さんは試算を出されていますね。 ロシア産石炭と原油は代替が可能 小林俊介・みずほ証券チーフエ