【AFP=時事】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が発表した、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定(Paris Agreement)」からの離脱は、世界の団結に衝撃を与えている。だが協定そのものにとっては、実は「天の恵み」となるかもしれない。観測筋が1日、語った。 同協定からの離脱により、化石燃料産業に大きく影響されているトランプ政権は、国連の気候対策に対する影響力を低下させることになる。 20年にわたる国連の気候対策交渉で、発展途上国の利益のためにロビー活動を行う団体クリスチャン・エイド(Christian Aid)のモハメド・アドゥ(Mohamed Adow)氏は「トランプ(政権)が協定の外にいることは、内部から足を引っ張るよりまし」と語る。 数十年の交渉を見守ってきた観測者らは、昨年11月の米大統領選以降、現行の気候会議に影響を与えてきた、パリ協定に対する米