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この数十年間で、アジアで生まれる女性の数が極端に減っている……という事実をご存知だろうか。女にモテないとか、出会いがないとか、そんなレベルの問題じゃない。現実問題として、この世から女がいなくなる――そんな恐怖のシナリオを描き出すのが、今回ご紹介する『女性のいない世界』(マーラ・ヴィステンドール・著、大田直子・訳、講談社)である。 100人の女子に対してどれだけの男子が生まれるか――これを表すのが、「出生性比」と呼ばれる数値だ。自然な状態での出生性比は「105」。一方、実際の出生性比を見てみると、中国が「113.3」、インドが「112」、日本は「106」(CIA, The World Factbook 2010より)。中国の場合、自然な出生性比との差はたった8であり、大きな問題ではないと思えるかもしれない。しかし、この差を具体的な人数に置き換えると問題の大きさが見えてくる。 本書で紹介されて
ツイッターで火が付いた「小さな雑誌」がネットで大きな話題になっている。7月10日に発売になった朝日新聞社発行の月刊誌「Journalism」7月号だ。元々はジャーナリズム研究者など「玄人」向けの雑誌がなぜ話題になったのか。ノンフィクションライターの神田憲行氏が紹介する。 * * * 月刊誌「Journalism」は公称約2000部、都内の書店でも10店しか置いていないというミニコミ誌のような雑誌だ。編集部によると主な読者は「ジャーナリズム研究者か研究機関」という。内容は報道とニュースを巡る諸問題で、主な書き手は朝日新聞の記者たち。たしかに“業界ネタ”が多く、一般読者はなかなか手を取らないだろう。 話題になったきっかけは、同社の特別報道部に所属する奥山俊宏記者による「福島原発事故 報道と批判を検証する」という記事。6月号からの続き物で7月号では「下」となっているのだが、「事実に基づかない批判
大津市立中学2年の男子生徒(当時13)が自殺した問題に絡み、いじめた側とされる男子生徒の祖父として実名をインターネットに掲載された元滋賀県警警察官の男性が、県警に名誉毀損(きそん)容疑で被害届を出した。現場近くの交番に勤務していたが、生徒とは関係がないという。県警が14日明らかにした。 県警によると、ネット上で「祖父は滋賀県警のOBだそうです」などと男性は指摘され、実名や現在の勤務先などをさらされた。職場に電話が相次ぎ、今月7日に草津署に被害を届け、同署が捜査を進めている。 また、県警は14日、男子生徒の自殺問題で、生活安全部に設けた専従捜査チーム25人に、各警察署からの応援捜査員15人を加えると明らかにした。学校が生徒に聞き取り調査したメモ類など押収資料の分析や、生徒や教師らの事情聴取に人手が必要と判断したためという。
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