札幌市内で4~6月、1人暮らしの生活保護受給者43人が、誰にも知られず自宅で「孤独死」していたことが28日、札幌市のまとめで分かった。 生活保護を受給しケースワーカーの定期訪問を受けていても1人暮らしの場合、急な体調の変化などに周囲が気付くことの難しさを示した調査結果。札幌市は「年100人以上が孤独死している可能性がある。地域全体で見守ることが重要」としている。 市によると、死亡のため保護費の支給を打ち切った人のうち、親族がすぐに気づき手続きしたケースを除いた数。性別や年齢、死因は分析していないが、高齢者が多い。 43人のうち、37人は家賃滞納で様子を見に行った大家らが発見し、6人はケースワーカーや民生委員らが気付いた。