自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)に向けた「ポスト岸田」候補たちの動きが加速している。すでに出馬表明した小林鷹之前経済安全保障担当相(49)を皮切りに、月内に6人が正式に名乗りを上げる可能性がある。埋没を避けるため表明時期をずらす動きもあり、各候補の思惑が交錯している。 「知名度ゼロからの出発だ。とにかく一人でも多くの方に自分の存在や考え方を知ってもらえるように動いていきたい」 先陣を切って今月19日に出馬を正式表明した小林氏は23日、国会内で記者団にこう語った。 小林氏は知名度不足が課題だ。真っ先に名乗りを上げた背景には「メディアの注目を集める」(若手)という計算も働いており、テレビ出演などを重ねている。 露出の増加は失言のリスクも伴うだけに注意が必要だ。台風対応で正式表明時期の再検討に入った林芳正官房長官(63)を推す中堅は、「(官房長官として連日)記者会見をこなしており心配