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ブックマーク / shinka3.exblog.jp (93)

  • 近眼だけど目が見えていたヒトデ | 5号館を出て

    ヒトデが5の腕の先に複眼をもっているというのは、かなり昔から知られていたことですが、せいぜい光の向きを感じるくらいだと思われていたその目で実は物体が見えていた、という論文が出ました。 Garm A, Nilsson D-E. 2014 Visual navigation in starfish: first evidence for the use of vision and eyes in starfish. Proc. R. Soc. B 281: 20133011. http://dx.doi.org/10.1098/rspb.2013.3011 オープンアクセス論文なので、どなたでもここにアクセスすると全文を読めますし、pdfのダウンロードもできます。 材料になったヒトデはアオヒトデという美しい青色のヒトデですが、おもしろいことに自然に生きているものの実験は沖縄のアカジマというと

    近眼だけど目が見えていたヒトデ | 5号館を出て
    keloinwell
    keloinwell 2014/01/11
    ヒトデにも目のような器官があるらしい。
  • 1億5千万年のサカナの進化を一枚の図で理解する | 5号館を出て

    PNASの7月30日号(July 30, 2013 vol. 110 no. 31)に眺めているだけでも楽しくなるサカナの進化系統図が出ています。 オープンアクセスになっていますので、誰でも全文を読めますし、pdfでダウンロードすることもできます。下のタイトルをクリックするとPNASの全文表示ページが開きます。 サカナの進化といってもサカナすべてというわけではないのですが、サカナの主要なグループである硬骨魚類の中でも主要なグループである英語では spiny-rayed fish と呼ばれるグループの進化の全貌です。日語では棘鰭上目(きょくきじょうもく)と呼ばれるグループのお話です。ウィキペディアによれば、この仲間には「スズキ目やカサゴ目など13目267科2,422属が所属し、魚類全体の約半数にあたる14,797種が含まれる」のだそうです。この種数の多さはなんと現存の脊椎動物の3分の1を占

    1億5千万年のサカナの進化を一枚の図で理解する | 5号館を出て
  • 爪が残っていればヒトでも指は再生する | 5号館を出て

    今日発表されたNatureのオンライン版に、弘前大学出身で北大の私の研究室で博士号を取得、今はニューヨーク大学でポスドクをしている武尾真君を筆頭著者とする論文が出ています。 Nature Newsにも取り上げられているので、かなり注目度の高い論文です。 How nails regenerate lost fingertips Study of mouse toes reveals pathways that could offer clues for regenerating human limbs. 現象自体は研究者には結構知られていることなのだそうで、実験に使われたマウスと同じようにヒトでも指先を切断するような事故にあったとしても、爪がある程度残っていれば指先は「完全に」再生することが知られていたようです。 なんだ、それなら度々日テレビに登場し、BBCでも大々的に取り上げられたニュ

    爪が残っていればヒトでも指は再生する | 5号館を出て
  • プラナリアには中心体がない | 5号館を出て

    動物の細胞分裂では、染色体の分裂に先立って中心体という構造が2つに分かれ、それぞれの中心体が微小管という構造物で染色体を引っ張ると教科書に書かれています。 (図はこちらから引用させていただきました。) ただ中心体がなくても起こる細胞分裂も知られており、植物の細胞は基的に中心体を持っておりませんし、動物でも減数分裂の時や、初期発生の一時期に中心体を持たずに細胞分裂をするものは意外とたくさん知られております。というわけで、染色体が分裂する時に重要なのは中心体ではなく、微小管で紡錘体という構造がきちんとつくられるかどうかだということになっています。微小管がどのように染色体を引っ張るのかはこちらの動画を見るとよくわかります。 減数分裂の時に中心体が消えてしまうものや初期発生の時に中心体が消えている動物でも、それ以外の時期に起こる細胞分裂の時には中心体が現れることが多く、一生の間ずっと中心体を持た

    プラナリアには中心体がない | 5号館を出て
    keloinwell
    keloinwell 2012/01/28
    Centrioleがないのは、植物とか酵母とか、だっけ。扁形動物も、か。
  • 2011年に取り下げられた論文トップ5 | 5号館を出て

    年度末には、今年の10大ニュースとかヒット曲トップ10とか、今年の重要な出来事を振り返る企画が多くなるのですが、こちらはあまり楽しくない話題かもしれませんが、Scientific American のニュースで「今年、科学の専門誌で取り下げられた重要論文」というタイトルの記事がありましたので、ご紹介します。 まあ、論文の取り下げ自体はそれほど珍しいことではなく、著者たちによってすでに発表された論文に間違いが発見されたなどという理由で有名雑誌でも何百という論文が取り下げられています。 しかし、発表された時にマスコミを賑わせるような事件や大発見として、その内容が社会的に広まり、場合によっては多くの人の行動に影響を与えるようなインパクトを持った論文が取り下げられるということになる場合には、、「間違ってました」では済まない影響が論文の取下げ後も社会的影響を与え続けることがあります。 有名な所では、

    2011年に取り下げられた論文トップ5 | 5号館を出て
    keloinwell
    keloinwell 2011/12/29
    慢性疲労症候群の論文、取り下げられていたんだ。
  • ついに発見された光合成植物の脊椎動物細胞内での共生 | 5号館を出て

    私が良く学生に出す質問のひとつに、無脊椎動物ではたくさん光合成植物を細胞内共生させて光合成の恩恵にあずかっているものがいるのに、なぜ脊椎動物ではそれが発見されていないのか、というものがあります。今まで発見されていないのだから、非常に稀なことは間違いないとしても、実は脊椎動物ではなんらかの共生できない理由があるのかもしれないということを考えてもらいたいという問題です。 ところがなんと日発表になったPNASのオンライン早版には、その「常識」が打ち破られる論文が出ていました。サンショウウオ(spotted salamander (Ambystoma maculatum))の細胞の中で光合成する緑藻(green algae (“Oophila amblystomatis”)です。 Published online before print April 4, 2011, doi: 10.1073/

    ついに発見された光合成植物の脊椎動物細胞内での共生 | 5号館を出て
    keloinwell
    keloinwell 2011/04/12
    共生?
  • 発電所で起こっていることは隠せても放射線は隠せない | 5号館を出て

    原子力発電所から漏れ出る放射性物質は、たとえ「微量」でもすぐに全国あるいは全世界レベルで検出されるようになるので、たとえ地上も空も立ち入り禁止区域になっている発電所で起こっていることがわからなくても、発電所で放射能漏れを伴う深刻な事態が起こった場合にはそれを隠すことはできません。逆に、発電所で起こっていることが発表されないにもかかわらず、全国レベルで観測される放射線レベルの異常があった場合には、逆に発表がためらわれるほどの状況であることがすぐに露呈してしまいます。 おそらく今朝(3月21日:注)の未明にそうした事態が起こったのではないかと思われます。 これは、ryugo hayano (@hayano) さんが佐々木、初田、永田、早田さんとともに、文科省の発表したデータを見やすくグラフ化してくださったものです。 3月16日に急激な上昇を示した茨城県で、今日の未明から検出される放射線量がまた

    発電所で起こっていることは隠せても放射線は隠せない | 5号館を出て
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    keloinwell 2011/03/22
    若干陰謀論っぽい。
  • アンモナイト化石の3D解析で彼らの食性が明らかになった | 5号館を出て

    およそ4億年前のデボン紀初期から、白亜紀が終わる6500万年前まで繁栄を続けたオウムガイのような殻を持つ頭足類(イカ・タコの仲間)であるアンモナイトは、化石としてもふんだんに出てくるものですが、その生物体体である軟体部分が化石として残りにくいことから、彼らが何をべていたのかということに関する情報は極めて限られていました。 今日公開されたScienceには、中生代のアンモナイトであるBaculites属の化石をシンクロトロンX線マイクロトモグラフィーという方法で解析することで、その微細な3D構造を明らかにした論文が載っています。 解析されたアンモナイトBaculitesの復元図(Image credit: A. Lethiers, UPMC)が、こちらで紹介されています。 論文のタイトルは、「顎の構造が保存された化石から明らかになった中生代のアンモナイトの物網における役割」とでもなりま

    アンモナイト化石の3D解析で彼らの食性が明らかになった | 5号館を出て
  • ウイルス遺伝子をゲノムに取り込み進化するバクテリア | 5号館を出て

    先週22日に届いた Nature communications の新着論文のお知らせメールに載っていたはずですが、完全に見落としていました。それが、とてもおもしろいということを ScienceDaily のニュースで認識させられました。 Bacteria Have One of Nature's First Immune Systems バクテリアは自然界で最初の免疫システムを持っていた タイトルだけではなんのことかわからないのですが、要するにバクテリアはゲノムの中にウイルス(バクテリオ・ファージ)の遺伝子を取り込むことで、ウイルスが中で増殖して破壊されてしまうことを阻止する(これが「免疫」ということでしょうか)だけではなく、ファージの遺伝子を積極的に利用して抗生物質に対する耐性のみならず、過酸化水素、酸や熱、浸透圧に対する抵抗性を獲得してパワーアップしていることがわかったというお話です。

    ウイルス遺伝子をゲノムに取り込み進化するバクテリア | 5号館を出て
    keloinwell
    keloinwell 2010/12/30
    興味深い話だ。
  • 卵の核を追い出して精子の核だけで発生する雄性発生 | 5号館を出て

    今日と明日は三重大学からK丸先生をお招きして、大学院の特別講義をお願いしてあります。 K丸先生は、マシジミの発生を研究するうちに、それがとんでもない発生の仕方をすることを発見したことでとても有名な方です。 大学院の特別講義の最後に、そのシジミのお話をしていただくことになっており、少数の大学院生だけに聞かせるのはもったいないということで、動物学会北海道支部の講演会の共催で特別講義としていただくことにしました。 日動物学会北海道支部 第535回支部講演会 「雄性発生シジミについて」 古丸 明氏(三重大学生物資源学部生物圏生命科学科) 日時:平成22年9月30日(木)午後1:30 - 3:00 場所:北海道大学理学部5号館3階5-305講義室 古丸氏は日にいる3種類のシジミ-ヤマトシジミ(汽水産)、セタシジミ(淡水産)、マシジミ(淡水産)-のうち、マシジミが非常に変わった発生様式を持つことを

    卵の核を追い出して精子の核だけで発生する雄性発生 | 5号館を出て
    keloinwell
    keloinwell 2010/10/05
    精子が2倍体で正常に発生するってことは、減数分裂ではなく体細胞分裂のような分裂様式をとるってことなのかな? 雌雄同体で自家受精ってことはクローンなのか。いまいち理解出来ない点が多い。
  • ニセ科学と戦い続けたサイエンスコミュニケーター没 | 5号館を出て

    Martin Gardner, 95, math and science writer, dies (AP) MY WORLD IS A LITTLE DARKER… (James Randi) マーティン・ガードナー(Martin Gardner)と聞いても、すぐに誰だかわかる人はそれほどたくさんいらっしゃらないかもしれませんが、「奇妙な論理〈1〉―だまされやすさの研究」や、「奇妙な論理〈2〉なぜニセ科学に惹かれるのか」というのタイトル、さらには「自然界における左と右」、我々の年代ならScientitic American(日系サイエンス)で連載されていた「数学ゲーム」と聞くと知っている方はかなり多いと思います。 私も訃報を聞いたときに一瞬、誰だろうと思ってしまいましたが、上に挙げたAPの記事や友人の弔文を読んで、思い出しました。 95歳だったということなので、天寿をまっとうしたと言え

    ニセ科学と戦い続けたサイエンスコミュニケーター没 | 5号館を出て
  • 5号館のつぶやき : 島岡要、J.A.Moore著 「研究者の英語術」

    「ハーバード大学医学部留学・独立日記」でおなじみの島岡さんが、「研究者の仕事術」に続いてまたを出されました。うれしいことに、今度も羊土社から著書を送っていただきました。ありがとうございました。 ハーバードでも通用した研究者の英語術―ひとりで学べる英文ライティング・スキル もちろん英語を勉強する必要がないほど熟達しているわけではありませんが、私個人としてはいまさら英語を勉強しても It's too late ということで、もしも贈呈していただかなければ自分で購入したかどうかは微妙ですが、生物・医学系の研究者を目指そうという学生・大学院生・ポスドクだったら、絶対に読みたくなるタイトルですね。 科学研究は基的に世界が相手の世界ですから、世界共通語で挑んでいかなければ、ほとんど認知すらしてもらえません。もちろん、いまだにアクセスが結構ある私のブログ記事「ほんとうにスゴイ論文は日語で書いても外

    5号館のつぶやき : 島岡要、J.A.Moore著 「研究者の英語術」
  • HTML5 を使うとYouTubeでスローや早送りができる | 5号館を出て

    インターネットで動画を見るのが常識になりつつあるほど、ハードもソフトも進化してきました。人間の(私の?)欲望には可ぎりがないもので、ついこの間までは動画が見られるだけでも感動していたのですが、最近は早送り再生とかスロー再生ができないものかと思ったりしていました。 ところがですよ、奥さん!それができるようになってしまいました。 もちろんちょっとした制限があるのですが、その制限も早晩なくなことでしょう。制限というのはブラウザーがHTML5をサポートしていることと、現時点ではYouTubeだけがそのサービスを提供しているということです。 私が主に使っているChrome5のdev版はもちろんHTML5をサポートしており、Flashプレーヤーをインストールしていなくてもほとんどの動画を見ることができるようになっています。厳密に言うと「HTML5 の動画タグと h.264 動画コーデックをサポートして

    HTML5 を使うとYouTubeでスローや早送りができる | 5号館を出て
    keloinwell
    keloinwell 2010/03/21
    へぇ。
  • 政権交代を実感する秘密文書の公開 | 5号館を出て

    まさか、外務省のホームページでこのような文書が公開されるとは思ってもいませんでした。 いわゆる「密約」問題に関する調査結果報告対象文書(35点)報告対象文書一覧リスト(PDF形式 0.06MB) 1960年1月の安保条約改定時の核持込みに関する「密約」問題関連(PDF形式 11.7MB) 1960年1月の安保条約改定時の朝鮮半島有事の際の戦闘作戦行動に関する「密約」問題関連(PDF形式 4.6MB) 1972年の沖縄返還時の有事の際の核持込みに関する「密約」問題関連(PDF形式 5.8MB) 1972年の沖縄返還時の原状回復補償費の肩代わりに関する「密約」問題関連(PDF形式 6.0MB) いわゆる「密約」問題に関する調査結果その他関連文書(296点)その他関連文書一覧リスト(PDF形式 0.16MB) 1960年1月の安保条約改定時の核持込みに関する「密約」問題関連 4分冊の1(1~32

    政権交代を実感する秘密文書の公開 | 5号館を出て
  • ゴーヤーのエキスが乳がん細胞の増殖を抑え細胞死を促進する | 5号館を出て

    あちこちでニュースになっています。 Bitter Melon Extract Decreased Breast Cancer Cell Growth (苦いメロンの抽出物が乳がん細胞の増殖を抑える) ビターメロン(苦いメロン)というのが良くわからなかったのですが、調べてみるとなるほど「苦いウリ」、ニガウリ、苦瓜、ゴーヤーのことでした。 (C)photoXpress ゴーヤーは健康品としていろいろな効能があることが知られています。血糖値を下げたり、血中の脂肪分を下げる働きは実証されているようですが、ここを見ると、解熱、解毒、下痢治療、糖尿病の血糖値降下、創傷の治癒の促進など、古くからさまざまな用途に使われているようです。 というわけで、また「民間療法」に近いの話かと思ったのですが、研究者がきちんとした実験をして論文を書いて、がん研究では大御所の雑誌である Cancer Research に

    ゴーヤーのエキスが乳がん細胞の増殖を抑え細胞死を促進する | 5号館を出て
  • 【書評】進化のなぜを解明する | 5号館を出て

    日経BP出版局編集第一部のHさんから、を送っていただきました。ありがとうございます。 進化のなぜを解明する ジェリー・A・コイン (著), 塩原通緒 (翻訳) 日経BP社 (2010/2/4) 表紙にはゴーギャンの有名な「われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか」が使われています。 素晴らしいことに、この画像は保護期間が満了しているためパブリックドメインとなっています。 この「進化のなぜを解明する(原題:Why Evolution is True 「なぜ進化は真実なのか」)」は、まさに我々ヒトという動物が、この地球上でどこから来たのか、つまりどのように進化してきたのかということを、最新の生物学的到達地点から丁寧に解説してあるです。しかも、とてもわかり易く書かれているため、必ずしも生物学の基礎知識を持っていない人でもどんどん読み進むことができるはずです。

    【書評】進化のなぜを解明する | 5号館を出て
  • 5号館のつぶやき : オンライン雑誌の価格が上がり続けている

    大学で研究活動をしていて、欧米系の学術雑誌に依存している人間にとっては、学術雑誌にアクセスできるかどうかは、極端に言うと研究生命を左右するほどの重大事です。今日のニュースで電子学術雑誌の購読料が高等を続けていることが取り上げられています。 (C) photoXpress 学術雑誌:ネット購読料高騰に悲鳴 3年で2.5倍 科学や医療などの学術雑誌がネット上で閲覧できる「電子ジャーナル」の購読料が高騰を続け、各大学の図書館が悲鳴を上げている。国内の大学全体の購読料は04年度の約62億円が07年度には約155億円に急増。 ・・・ 文部科学省は04年度から購読料調査を行っている。同年度の国公私立大全体の購読料は61億9800万円(1校平均865万円)だったが、07年度は155億2600万円(同2064万円)に膨れた。国大図協の事務局でもある東京大は国内の大学では最高額の年間約10億円の購読料を支払

    5号館のつぶやき : オンライン雑誌の価格が上がり続けている
    keloinwell
    keloinwell 2010/01/29
    雑誌の運営ってどれぐらいのコストがかかっているんだろう?
  • Scienceが推薦していた子供から若者向けの科学本 (日本語のものも!) | 5号館を出て

    2009年 12月 18日 Scienceが推薦していた子供から若者向けの科学 (日語のものも!) 12月11日のScienceにあったの紹介記事を見落としていました。Scienceには毎週書評が載っていたと思うのですが、基的に専門家あるいはせいぜいが大人向けの科学のようです。 この週に紹介されたのは、子供達へのクリスマスプレゼントにどうですか、ということで幼児向け(4年生まで)、それよりちょっと大きな子向け(5-8年生)、そしてヤングアダルト向け(高校生)のものです。 (C) photoXpress 推薦しているのは 2010 Science Books and Films Prizes for Excellence in Science Books (2010年度の「優れた科学に関する映画に与えられる賞」)の最終選考に残ったものだということです。 幼児向け Living

    Scienceが推薦していた子供から若者向けの科学本 (日本語のものも!) | 5号館を出て
  • 医学の恩恵がなくてもヒトはチンパンジーよりも長生きするように進化した | 5号館を出て

    日公開されたPNASに、ヒトとチンパンジーの寿命の違いは、近代医療の差によってもたらされた以上の「生物学的」な差があるらしいという論文が載っていました。 Published online before print December 4, 2009, doi: 10.1073/pnas.0909606106 Evolution of the human lifespan and diseases of aging: Roles of infection, inflammation, and nutrition Caleb E. Finch チンパンジーを含めた大型のサルは、他の哺乳類に比べると長生きだというものの、50歳を越えるものはめったにいません。一方、ヒトは1800年代以降、環境や栄養条件それに医療の発展によって寿命は倍に伸びましたが、現在でも医療過疎地にいて衛生状態も悪くほとんど医

    医学の恩恵がなくてもヒトはチンパンジーよりも長生きするように進化した | 5号館を出て
  • 正しい研究費配分方法はこれしかないはずだが・・・ | 5号館を出て

    日経バイテクがやっている、Biotechnology JapanのWebmasterである宮田満さんのブログ「Webmasterの憂」に的確な指摘が出ていました。 2009年11月24日 官僚が予算配分するシステムには限界が。基礎研究から臨床研究まで、シームレスに資金供給する仕組みの確立を (2009/11/24 RANKING MAIL 第1361号) 例によってサッカー談義から始まるのですが、今回の事業仕分けに関するコメントがメインです。 特に「科学の成果を見せろ」という金色夜叉の仕分け人に対して、(官僚や関係者は)科学の波及効果や、企業と政府の研究開発投資の差について説明をすべきであったと思います。 とまあ、ここまではよくあるコメントですが、この後で仕分け人の中にいた科学者たちに容赦ない言葉を投げかけます。 自分達が利用されているということに気がついていなかったのが残念。近視眼、視

    正しい研究費配分方法はこれしかないはずだが・・・ | 5号館を出て